コブレンツ

1763.9.17 - 9.27

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モーツァルトの旅 1
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川の合流点
モーツァルト一家は、船を雇って、8月17日、コブレンツに着きました。コブレンツは、モーゼル川とライン川の合流点に位置し、河川交通の要衝です。
船だと陸路を使うより高くつくのですが、当時の道路はたいへん悪く、とくに川のすぐ傍の道は、細い上にえぐられたりしていて、下手をするとライン川に落ちてしまうことにもなりかねなかったからです。
18世紀後半の当時、ヨーロッパの道路事情は悪く、馬車での旅行はなかなかたいへんでした。当時いちばん道路がよく整えられていたのはフランスで、ドイツはとくに悪かったようです。

モーツァルトの時代もすでにこのあたりは、ワインの産地で、レオポルトもコブレンツで味わった上質のモーゼル・ワイン(ロゼ)を誉めています。
モーツァルトたちは、コブレンツでも、大司教や貴族の館でコンサートを行い、好評を博しました。
コブレンツには、メッテルニヒの生家(右上の写真)も保存されています。
エーレンブライトシュタイン城

レオポルトはコブレンツの建物について、どれも古く、薄汚い、と記していますが、見所のひとつにあげているのが、エーレンブライトシュタイン城(Festung Ehrenbreitstein)です。 急な坂の上にあり、コブレンツの街並み、ライン川、モーゼル川が見渡せます。
エーレンブライトシュタインの歴史は古く、11世紀にまで遡ると言われるほどです。その後、五角形の塔や貯水槽などがつくられ、増改築が繰り返されました。やがて、大砲も備える要塞に変貌していきました。30年戦争では、神聖ローマ帝国軍とフランス軍との間で、激しい戦闘が繰り広げられました。
英国の画家、ターナーは、1840年にこの城を描いています。


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