ハイドン詣

神奈川フィルハーモニー管弦楽団の広報の方から「来月9月7日の定期演奏会に寄せてコメント1分動画を!」とリクエストいただき、楽友協会の前でウィーンの街並みとともに動画撮影。ところが工事中のためガーガーゴーゴードッカンという音の方が大きく私の声はほとんど聞こえません。急遽サロン室内撮影と相成りました。
9月7日14:00みなとみらい

昨夜久しぶりに再会したヨハネスクラヴィーアの加藤嘉尚さんのご厚意に甘え、午後からはアイゼンシュタットへ。

昨年、共演のお話をいただきながら日程が合わず実現できなかったハイドンフィルハーモニーの本拠地に伺いました。ハイドンの聖地、エステルハージー城内にあるハイドンザールのあまりの音響の素晴らしさに感動。

古典派音楽の父ハイドンが、作曲だけでなく、いかに優れたプロデュース能力とリーダーシップを発揮していたかをあらためて実感しました。

またエステルハージー家の侯爵夫人の裁量でワイン用のブドウ栽培が盛んに行われブランディングにも成功。地下には立派なワインセラーがあるそうで、エステルハージワインも販売されていました。

アイゼンシュタットの街は、メルヘンを思わせる素敵な雰囲気です。

侯爵様からお呼びがかかればすぐに馳せ参じることができる場所に、ハイドンの住居があり、ハイドン博物館になっています。ハイドン愛用のヴァルターのフォルテピアノ(1780年製)も。多くの演奏旅行で自作のピアノトリオを弾いたハイドンに想いを馳せました。

自筆譜、手紙、火災で焼失した際の財産目録、薬のレシピ、、、などなど几帳面なハイドンの筆跡は「仕事ができる男」そのもの。
ウィーンのハイドンハウスも中庭がありましたが、このアイゼンシュタットの住居にも中庭があり、形式美を体現したプロフェッショナル、ハイドンの趣味だったのでしょうか。

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