モーツァルトが生誕270年を迎えた2026年1月27日に紐解き始めた小宮正安先生の新著「モーツァルトが駈け抜けた時代」(春秋社)を読了。
18世紀後半の複雑なヨーロッパ社会を駆け抜けたモーツァルトの人生を、追いかける楽しさ満載の1冊でした。

これまでの多くのモーツァルト本の中で語られてきた父レオポルト、コロレド大司教、ヨーゼフ2世、妻コンスタンツェなどの重要登場人物のイメージがガラリと覆されることもしばしば。
歴史の事実だけを素通りするだけでは計り知れない、そこに至る経緯や、裏事情、権謀術策の事実などが、わかりやすく丁寧に描かれ、さらに各項に深堀りのコラム付き。
就活を巡る父子の行動、「修養の旅」の意味、フリーメイソンが秘密結社になった理由、選挙の実態、政治的な様々な確執、文化政策の意味、後援者の人物像、当時の冠婚葬祭事情などなど。
タイムスリップして、至近距離で見ているかのようなリアリティで迫ってきます。
モーツァルトイヤー!愛好家の皆様に是非お勧めの1冊。
私自身、今年に入って移動が多く、ほとんどが新幹線の座席が読書ルームでした。面白すぎて、一度は新幹線「のぞみ」を乗り過ごしたことがあります。
夢中で読んでいたら、コートを忘れて神戸で下車。慌てて再び乗り込み「次の姫路で降りれば15分で戻ってこれる」と思ったらなんと姫路に停まらない新幹線!
岡山まで行ってしまい、帰りは満席の自由席で立ったままの30分。。。。それでも続きの読書を止めなかった私でした。


コメント