ベーゼンドルファー@Studio Berceau

普段、土・日・祝日も休みなく仕事に明け暮れている主人が、GWの数日間休むことができました。主人は、休みに慣れていないせいか、気が緩んだのか、休日が始まって早々風邪をひいてしまい、「疲れをとるには睡眠が一番!」と勧める私に対して「昼寝ると夜眠れないから逆効果。僕は飛行機でも寝ないし、何年か前コロナにかかった時にも倒れそうになりながら昼間ずっと起きてたんだ。」と力説。その結果「栄養」と「気分のリフレッシュ」と「好きな読書三昧」と「お酒」という名のアルコール消毒?!でGWの最終日はすっかり治り、連休明けは絶好調で仕事に戻りました。

ところが、その主人の風邪を私がもらってしまい、GW明けを体調不良で迎えることに・・・。なんだかジャンケンで大負けした気分です。
でも以前、ヴァイオリニストで元藝大学長の澤和樹先生が「身体の調子が悪いくらいの方が演奏の調子がいい。体調が絶好調だと調子に乗り過ぎてイマイチの時が多い。」と仰っておられたことがあり、気を取り直して次の演奏会場、茅ヶ崎に向かいました。山から海へ。標高1300メートルから海辺に、急降下移動。

Studio Berceauのベーゼンドルファーは、小ぶりながら表現力とダイナミックレンジの幅を持っていて、好きなピアノです。ウィーン三羽烏の一人、イエルク・デームス先生が晩年、演奏され、ピアノのフレームにご機嫌でサインをされています。調律の村田勝美さんがすでに念入りに調整してくださっており、楽しくリハーサルに入りました。フォルテピアノを思わせる小気味よさと敏感さを持っており、細かな表現に応えてくれる楽器でした。

プログラムはベートーヴェンのソナタ4曲。。。「テンペスト」以外は所謂有名曲には入っていません。でも、スタジオ・ベルソーにいらしてくださったたくさんのお客様がすごい集中力でお聞きくださり、奏者にとって有難い限り。感激の午後となりました。音楽を通して一体になれる、まさにベートーヴェン、そしてベーゼンドルファーの力でした。たしかに澤先生のジンクスは、当たらずとも遠からず?!

コンサート開催にあたり、細やかにお世話くださいました皆様に感謝申し上げます。

かつて私のレッスンを受けにきてくれていた中国人のお嬢さんが、終演後、楽屋を訪ねてくれました。結婚して2児の母となり、仕事も続け、音楽も続けているとか。
若い彼女曰く「ベートーヴェンってロックだと思った。すごい興奮した。聴けて良かった!また聞きに来ます。」
10数年ぶりの嬉しい再会でした。

なぜか、いつもベルソーでの演奏会の時には、会場で写真を撮るのを忘れてしまいます。
リハーサル前に寄ったイタリアンでの「生絞りモンブラン」の写真だけが残っていました。
「飲むなら弾くな!弾くなら飲むな!」とのデームス先生の教えに従い、前に置いてあるお酒は飲んでいません!(笑)。

コメント