風琴 ~あるリードオルガン修復家のあしあと~

紫陽花の季節。街を歩くと必ず紫陽花に出会える今日この頃。

栃木県小山への移動前、阿佐ヶ谷で途中下車。
映画通による映画愛好家のための空間 Morc asagaya に行き、映画「風琴」鑑賞。

40席ほどの小さな会場。オルガニスト中村証二さんが舞台挨拶をされた先週は、満席御礼で会場があふれてしまい、入れない方もおられたとか。
今日はかねてからゲットしてあった予約券を手に握りしめ、無事座ることができホッとしました。

須坂に工房をお持ちのリードオルガン修復家の和久井輝夫さん。ご子息の真人さんと共に、全国のリードオルガン修復に命をかけておられます。オルガンの修復過程を追うドキュメンタリー映画ですが、リードオルガンに魅せられた作曲家、演奏家、技術者の方などの言葉が、リードオルガンの温かい響きとともに、静かに心に響きます。最初に登場した神戸聖愛教会はじめ、全国各地の教会、学校、博物館などが舞台となります。

今日の上映会場には、黒瀬政男監督、善沢志麻プロデューサー、オルガニストで立教大学教授のスコット・ショウ先生らがトークショーのために早めに会場入りされておられ、開演前、終了後のひととき、いろいろお話をお伺いすることが出来ました。

「若い時は華やかなパイプオルガンの方が好きだったけれど、自分の足で空気を送り音を作るリードオルガンの素晴らしさに感動するようになった」とオルガン愛にあふれたスコット先生の言葉。明治村のオルガンは「足を置いておく場所がなくてペダルを踏まない時は腹筋で足を上げた状態。ホント大変だった」とのこと。「マイクを立てる位置にも気を使った」と仰る黒瀬監督。そして映画上映にこぎつけるまでのご苦労を熱く語る善沢プロデューサー。

かつて小学校の頃に使った、、、とノスタルジックに語られることが多く、パイプオルガンに比べて地味な印象をお持ちの方も多いリードオルガンですが、足で踏む踏板によって、強弱や音色をコントロールできる奥の深い鍵盤楽器と言えます。中村さんの奏でる優しく温かい音色と「足踏み三年」の台詞が強く印象に残り、リードオルガンへの興味が掻き立てられた映画でした。

コメント