おじいさんの想い出

録音初日の夕方、作曲家ヴァックスムートのお孫さんご兄弟がスタジオに激励訪問くださいました。

真ん中がお兄さん、右から2番目が弟さん。フランクフルト近郊にお住まいで、毎年兄弟二人でどこかに旅行することにしているそうです。今回は”祖父の曲のお披露目”ということでウィーンまでいらしてくださいました。

夜は、オーストリア郷土料理レストランPuerstnerにご案内くださいました。エスカルゴがとっても美味でした。ポークの煮込みは日本の3倍の量!
お兄さんは弁護士さんで、弟さんは心理学者。
弟さんは、幼いころおじいさんであるヴァックスムートからヴァイオリンを習っていたそうですが、とにかく厳しかったそうです。その後、音楽の道に進むことは諦めたけれど、学生時代からずっと趣味でヴァイオリンを弾き続けておられるとか。
「祖父は、いつもパイプをくゆらせていて、最期もパイプを手に持ったまま旅立った。音楽以外の時間は、読書と散歩、そして食事を楽しんでいた」と話してくださいました。

ヴァックスムート若いころのブロマイド、晩年の写真、自筆のメモなどたくさんの資料を見せてくださり、これまで楽譜を通して触れていたヴァックスムートがぐっと身近になりました。

「Hisamotoさん。美しい演奏に感謝しています。今回はあなたを苗字で呼びますが、次回逢うときは名前で呼ばせてください。人と人との関係はだんだんに深まるのが良いと私は考えています。」とお兄様。

お二人の宿泊先であるポストホテルまで夜のウィーンの街をそぞろ歩き。

「録音、演奏会、ベストを尽くします」とハグして別れました。

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