ドレスデンへ

プラハのアーバン クリーム ホテルを朝7時20分チェックアウト。バスでドレスデンへ向かいチェコの国境を越えドイツへ。ザクセン州ザイフェナースドルフにあるベヒシュタイン工場を見学。

1853年創業のベヒシュタインは、ベーゼンドルファー、スタインウェイと並び、世界三大ピアノの一つとされるピアノメーカーです。工業国ドイツでは、機械化により合理的な生産が行われ、確実な量産体制が実現しました。今回は、ちょうど工場のお昼休みの時間に当たっていたため、実際の機械が動いている様子は見ることができませんでしたが、ベルトコンベアーで運ばれ製品が出来上がる過程を説明していただきました。コンサートグランドとは別に価格を抑えた「アカデミー」というシリーズも生産されており、普及のためのラインも用意されています。ドイツに拘らずチェコなどにも工場を持つことで価格を抑えることに成功し、シェア拡大に繋がっているとのことでした。

素晴らしいと思ったのは、次世代の技術者を養成するシステムです。研修課程の表が貼られていて、今日の工場見学案内を担当してくださったのも若い研修生の女の子でした。制作に関する質問には、時々「まだ私にはよくわからないけど・・・」という答えが返ってきたりするのですが、ピアノの製作工程が細かく分かれており、それぞれの作業を学び、実習し、人に教えるという3段階で研修した後、ようやく調律課程に進むことができるそうです。その後、マイスターになるための試験を受け、技術者としての資格を持つまでには、数年かかるそうですが、ピアノ製作の歴史を守るための教育体制がしっかり整っているのは、長きに亘る「マイスター制度」の哲学から生まれているのかもしれません。自然の中にある大きな工場の敷地内には、レストラン、研修生の寮、コンサート会場などが完備されていました。敷地内のレストランで昼食をいただいた後、バスに2時間ほど乗り、ドレスデンへ。

フラウエン教会近くのべヒシュタイン・センター内にある「ロベルト・シューマン・ザール」へ。車でヴィースバーデンから7時間かけて来てくれたヴァイオリニスト、ブルックハルト・トゥルケさんとリハーサル。

ショールームにはたくさんのピアノが並んでおり、コンサート直前は、レッスン室もお借りすることができました。

18時からのコンサートは、窓の外のフラウエン教会に落ちる夕陽を見ながらの音楽会。シューマン、そしてクララ・シューマンなどを弾きながら、ドイツ・ロマンの世界に身を任せました。
今回の旅のメンバーの中に「新婚旅行」を兼ねてご参加くさったご夫妻がおられたので、クララの「ロマンス」の演奏をお二人に捧げて会場の皆でお祝い❤

休憩時間にシャンパンのグラスを傾けた後、ご参加の皆さんも小品を演奏してくださり、皆でレストランPULVERTURMへ。食後にエルベ川のほとりを散策し、夜のドレスデンの風景を堪能しました。

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