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- ローディでカルテットを作曲
- ミラノに2ヶ月近く滞在したモーツァルト父子は、1770年3月15日、ミラノを発ちました。南東に進路をとり、ローディ(Lodi)に立ち寄ります。
ローディでは、最初の弦楽四重奏曲(ト長調 KV 80)が作曲されています。
一晩で一気に書き上げられたと考えられており、この曲にはサマルティーニの影響が認められます。
ローディは、現在人口4万人あまりの小さな都市です。
- ファルネーゼ劇場
- モーツァルト父子は、3月20日前後に、パルマに到着したと考えられます。
パルマでの滞在は短いものでした
パルマは古くから教皇領でした。11世紀に建築されたドゥオモは、ロマネスク様式の大聖堂で、コレッジョによる天井画で知られます。
14世紀から15世紀にかけての戦乱を経て、 16世紀半ば、ローマ教皇でファルネーゼ家出身のパウロ3世が息子のピエール・ルイージへ公国として与え、パルマ公国が成立しました。
ファルネーゼ家は、代々パルマ公国を支配します。ラヌッチョ・ファルネーゼ(Ranuccio Farnese, 1569 - 1622)は、4500席を有したと言われるファルネーゼ劇場を建設しました。
ファルネーゼ劇場は、第二次世界大戦中の爆撃で焼失しましたが、戦後に再建されています。
18世紀には、スペインのブルボン王朝のナポリ王国の支配下に入りました。
- トスカニーニ
- ちょっとわかりにくいのですが、歩道の上に植木の立っている白壁の家が、イタリアの生んだ名指揮者、アルトゥーロ・トスカニーニ(1867-1957)の生家です。
トルカニーニは、パルマで生まれ、この街のコンセルヴァトワールで勉強しました。
この生家現在トスカニーニ博物館になっています。もっともトスカニーニの家族は必ずしも裕福ではなかったようで、実際にトスカニーニ家が使っていたのは、建物の一部だったようです。
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