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- ふたたびヴェロナへ
3月14日にパドゥヴァを発ったモーツァルト父子は、ヴィチェンツァを経て、16日にはヴェロナに着きました。
イタリアに入ったばかりの頃、この街を訪れ、肖像画を描いてもらったり、クラヴィーアを演奏したりして大歓迎を受け、その後イタリア各地を回り、ふたたび戻ってきたわけです。すでに1年3ヶ月が過ぎていました。
ヴェロナでは、旧知のルジアーティ家の邸に泊まり、演奏しています。
ヴェロナは、アディジェ川の両岸に発達した街です。中世の街並みが残り、世界遺産に指定されています。
- 第1回イタリア旅行の成功
- モーツァルトは1年4ヶ月にわたったイタリア滞在で、その演奏技量をイタリア各地の貴族、聖職者たちに見せつけ、ミラノではオペラを作曲、上演し、ローマ教皇からは位の高い勲章まで受けました。レオポルドは所期の目的を充分果たし、満足した面もちでザルツブルクへの帰路についたことと思われます。
モーツァルト父子は、まもなくまたこのいい街を訪れるでしょう。
ロヴェレート、インスブルックと来た道を通り、ザルツブルクに帰着したのは1771年3月28日のことでした。こうして、足かけ3年にわたる第1回イタリア旅行が終わりました。
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