高七(天ぷら)

夏目漱石ゆかりの夏目坂を、若松町の三叉路から下って左側にあります。
創業は明治17年。今は、五代目のご主人が仕切っています。新鮮な旬の魚を築地で仕入れ、からっと揚げて目の前に出してくださいます。揚げる油は、毎日取り替えるそうで、「毎日でも食べてもらえる天ぷら」を目指すご主人の心意気に脱帽です。
天ぷらは脂っこくて。。。とか、しつこいからちょっと。。。という方は、是非「高七」の暖簾をくぐることをオススメします。
高七さんを紹介してくれたのが、中学の同級生です。バレー部のエースだった彼女は、今ではお酒もいける口。「モコ(私の中学のときのあだ名)!!今度、美味しい天ぷらとお酒でゆっくり話そうね」と誘ってくれたのです。
そして何とこの5代目ご主人は、同じく中学のクラスメートだったのです。中学のときは、そんな老舗の御曹司さまだなんて知らなかった!!
ですから、もうびっくり仰天でした。次々と手際良く揚げてくれるカウンターの向こうの、すっかり立派になってしまった同級生の姿に感動でした。
先日も胃腸に自信がなくて油ものは苦手、という知人を連れていきましたら、10個、20個と次々に平らげ、「こんなあっさりした天ぷらは生まれて初めて。うまいなあ。。。」と感激していました。
「一献」という新潟のお酒と一緒にいただいたのですが、このお酒がまた天ぷらと相性がいいのです。
左の写真は、帆立の天ぷらです。貝の部分はもちろんですが、肝も味わい深く、やみつきになるおいしさです。
「ご堪能ください!」と出してくださった穴子の天ぷらは、お皿からはみ出る大きさでしかも香ばしい骨付き。ケースの中で動いている沢蟹も「ちょっとかわいそうなんですが、これがいけるんですよ」とからりと揚がった赤い姿で登場です。
簡単なコースから本格コースまで。天ぷらを中心にしていただいたり、お酒を飲むときには小鉢などが混じった献立も用意されています。細やかな配慮とおいしさで、常連さんも満足顔でお店をあとにしています。

高七
新宿区若松町36-27
03-3202-4035

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