しぇりークラブ

爽やかな5月の夕刻、久しぶりに銀座に出かけ、ル・テアトル銀座で「アマデウス」を観ました。

ひと月近いロングランにもかかわらず連日満員というのは、やはり松本幸四郎様のサリエリ、今をときめく市川染五郎さんのモーツァルトということか、それとも演出の妙かとの興味ででかけた次第です。

オペラの演出家の方などとお話ししていると、何ヶ月も血のにじむような努力を重ねてようやく本番の日を迎えても、たった1回、多くてもせいぜい3回で千秋楽を迎えてしまうことがほとんどの日本のオペラの世界。保存のための予算もないオペラ劇場などでは、本番の終わった翌日は、美術も大道具も粗大ゴミ置き場行き。涙が出る瞬間!とのことでした。それに比べて、何という恵まれた状況でしょう。毎日昼の部、夜の部、ということでキャスト、スタッフの方たちは、本当にエネルギーと体力のいることだと思いますが。。。。

前置きが長くなりましたが、このアマデウスが終わり、居酒屋、焼肉屋さんとはしごしたあと、シェリーでも飲んで帰ろうということになって寄ったのが、この店です。泰明小学校脇の路地を入ってすぐのところにあります。

このところ本番が続き、朝から晩まで練習して一日終わり、、、なんてこともざらで、贅沢するのも久しぶり!よ~し、今夜は飲もう!銀座は、気分まで大きくしてくれるのかもしれません。

ハモン(生ハム)、トルラージャ(スペイン風オムレツ)をおつまみに、ドン・ホセ・マリア・アモンティリャードという辛口の一杯のあと、甘口ながらさっぱりしたサン・ドミンゴ、名前につられてついつい頼んでしまった愛の味超甘口の「ラウラ」、「オビスポ・ガスコン」に「サン・ラファエル」とたっぷりシェリーを味わう一晩となりました。

驚いたのは、メニューのスペイン語がわからないので、マスターに聞いていて、「このハモン・オジマ」のオジマってどういう意味ですか?とお聞きしたら、「尾島さんというお名前からですよ。」とのことでした。

世の中狭い!生ハムの尾島博さんのことは、Serranoのページでも紹介済みです。

スペインの香りがむんむん。バルセロナでひと月ホームステイしたときのホストマザーのあたたかい笑顔とスペインの乾いた風、そしてスペイン語のにぎやかでエネルギッシュな響き、、、が蘇った一晩でした。

しぇりークラブ
銀座6-3-17 悠玄ビル2-3F
03-3572-7017

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