人気の国立音楽大学ピアノ・フェスティバル。毎年、申し込み開始日に満員になってしまう盛況ぶりです。講座あり、体験レッスンあり、演奏会あり、図書館・楽器学資料館見学ありという充実した内容。酷暑の中、今年も多くの皆様がお集まりくださいました。今回はフェスティバル委員長という役を仰せつかっておりましたので無事終了しほっとしています。
演奏センターの皆様はじめ、ご協力くださった先生方のおかげです。
来年の100周年に向けて、くにおんピアノコンクールも今年から合わせて始動しました。フェスティバルと同日開催、しかも第1回ということもあり、どのくらいの皆さんの参加があるか心配でもありましたが、動画審査の予選を勝ち進んだ皆さんが講堂小ホールでの本選に臨み、堂々と演奏してくだったのは嬉しい限りです。学長先生から賞状を受け取り、審査員の先生方からのアドバイスを受け取り、いい夏の想い出と貴重な経験になったのではないかと思います。
コンサート最後は、大学院の大橋未紀子さん、鈴木麻衣音さんのお二人によるルトスワフスキの「パガニーニの主題による変奏曲」で華やかに締められました。
大塚直哉先生の「オルガン・チェンバロの響きを聴いてみよう」、井上恵理先生の「ダルクローズ・リトミック体験」、大津直規先生の「のぞいてみよう!ピアノの中身」など私も参加者になりたいくらいですが、自分自身も同じ時間に「ショパン時代のピアノの音色を聴いてみよう!」を担当しており、身体が二つ無いと実現しない望です。
楽器学資料館の皆さんのご協力をいただき、プレイエル、エラール、ブロードウッド、グラーフの演奏とお話をさせていただきました。有難かったのが、附属図書館の担当の方が、図書館所蔵の自筆譜ファクシミリ、初版譜、肖像画、資料などを大きなパネルにしてくださったことです。それらを紙芝居のように使って受講生に見ていただきながら、ショパンをアプローチできたことに感謝です。
皆で息を合わせてひとつの行事を完遂させる「アンサンブルのくにたち」のパワーが嬉しい一日でした。ありがとうございました!
ps
国立音大本部棟前でいつも座り込んでいる猫ちゃん。。。酷暑でも雨模様でもお構いなし。行事があろうと、試験日だろうと、先生方が前を通ろうと、知らん顔を決め込む堂々たるマイペースぶりを発揮しています。
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