長月

大学後期授業も始まりました。
初日午前中は台風のため大学が休講。大雨の被害に遭われた方々の生活が一日も早くもとに戻りますよう、と思う毎日です。

今年から総合プロデュースをお引き受けしている「ピアノ・リテラチュア」の講義。毎回、その分野のスペシャリストをお招きしオムニバス形式でお話を伺っていく授業です。佐藤康太先生(バロック)、武久源造先生(バッハ)、久保田慶一先生(バッハの息子たち)、安田和信先生(モーツァルト)、沼口隆先生(ベートーヴェン)で始まった前期。

後期は、中田朱美先生のロシア音楽の話でスタートしました。ムソルグスキー「展覧会の絵」の第4曲ビドロをめぐる解釈について、講義後、いろいろとお伺いしたり、私自身も大変学ぶところの多い授業です。
記憶の中の様々な「点」が歴史を概観する中で「線」として繋がる瞬間は、ピアノ弾きとしてエキサイティングな喜びでもあります。目を輝かせてノートをとる学生たちとともに学んでいきたいと思います。

ベーゼンドルファー・アーティストカレンダーの9月に写真が載っているせいで「祐子さんの月ですね?!」と友人からメールをいただいたりしています。美しい秋の季節、新潟、長野、栃木など演奏会でお伺いさせていただきます。
今年のツアーのプログラムは「ハイドンとモーツァルト」。

ハイドンが暮らしたアイゼンシュタット近くで見たコウノトリたち、、、今頃どうしているでしょう。秋の夜長、記憶に残る旅の風景を思い出しています。

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