宮地楽器小金井店さくらホールで開催されました 久元祐子トーク&コンサート~世界のピアノを巡る2日間の旅~に出演。
「世界三大ピアノ」と称されるベーゼンドルファー、ベヒシュタイン、スタインウェイ。そのうち今回は【ベーゼンドルファー編】と【ベヒシュタイン編】を担当。
創業から現代に至るピアノメーカーとしての歴史、楽器の特徴、作曲家との関わりなど、トークを交えながら演奏し、ウィーンとベルリン生まれの名器と過ごした2日間。それぞれの個性をあらためて感じ、私にとっても発見の多いコンサートでした。
4月13日の【ベヒシュタイン編】ではアンティークと現代の2台が用意され、曲に合わせて時代も旅するコンサートとなりました。トークの中で、会場のお客様に人気投票を実施。音量や華やかさをも追及した現代ピアノに対し、渋い音色のアンティークの方に軍配があがりました。微細な雑音やタッチのムラなど弾く立場からは少々気になることがあったとしても、100年前特有の音色が持つ「香り」という魅力は人を惹きつけるのかもしれません。
ヴァイオリンも弾かれる山本岳志店長、技術部の小谷津百合子さん、熊田かおりさん(国立音大調律科出身)はじめ、宮地楽器小金井店とベヒシュタインジャパンの皆様と。
翌4月14日【ベーゼンドルファー編】の日は、ショールームにあるベーゼンドルファー・アーティストの額もステージに飾ってくださいました。この日は1台ということもあり、早々にスタンバイOKで、即リハーサル開始。「気合入ってますね!」と小谷津さん。2階のレッスン室で子供達のレッスンをされておられた宮谷理香さんも休憩時間にホールにいらしてくださり、しばし歓談と記念撮影。
プログラム製作など、細やかにお世話くださった松本悠里さん(左端)は、学生時代、私の授業を履修してくださっていました。本番前、近所の隠れ家的お蕎麦屋さんにご案内くださり、国立音大の話に花が咲き「打ち上げ」さながらのランチタイム。終演後は、技術の棚橋清重さんらも加わり、ベーゼンドルファーの美音にピース。
6月には、お店主宰でヴァイオリンの工房(クレモナ)を訪ねる海外旅行が今年も実施されるとのこと。店長さんはじめ、ショールームの皆さんが、日頃からお客様、お教室の講師の先生方との交流を大切にしておられるのを感じました。
帰途の途中、ふと目にとまった神社の参道。樹々も美しいベビーリーフの季節。
バッハからシェーンベルクまで。ウィーンとベルリンにちなんだ曲で綴った2日間でした。
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