モーツァルティアンフェライン例会

セレモアコンサートホール武蔵野で行われた「モーツァルティアンフェライン例会」に出演させていただきました。題して「戴冠式」の魅力。2019年のニューイヤーコンサートに先立つプレコンサートです。

前半は、モーツァルト時代のフォルテピアノの複製楽器も使いながらのレクチャー。この曲の聴きどころ、構成、語法など奏者として見えるこの曲の魅力について1時間強お話しさせていただき、後半は、2台ピアノバージョンで演奏。オーケストラパートは、今年3月国立音大大学院を最優秀賞を得て修了された橋詰香菜さんにお願いしました。若々しく、礼儀正しく、真面目で素敵なお嬢さんです。

使用楽器は、私がベーゼンドルファー、橋詰さんがスタインウェイ。2台の音色がまるで違うので、オーケストラとソロのかけあいなどがわかりやすかった、、、とのご意見もいただきました。

輝きに満ちた祝祭的な堂々とした第1楽章。光の中に交錯する影の部分があるからこそ、輝きがさらに増し、ドラマと起伏に富んだ充実した内容になっています。第2楽章は左手パートが書かれていなかったこともあり、即興性や繰り返し現れるテーマの装飾も聴きどころのひとつ。生き生きとした第3楽章は、聴く人にエネルギーを与えてくれる名曲です。

アンコールは、ザルツブルク時代に作曲された連弾曲を仲良く弾き、少年時代のモーツァルトに思いを馳せました。

打ち上げでは、モーツァルトを愛する皆さんからの質問も多く寄せられました。愛好会の集まりのときには、音楽のことは、時間の許す限り、わかる範囲でできるだけ詳しくお話しさせていただきます。と同時に、社会、経済、国際情勢など、私の知らない世界のことを先輩方から教えていただく機会にもなっています。

本来、今日の12月の例会は、礒山雅先生のご講演の予定でした。今は天国にいらっしゃる礒山先生の想い出を語り合う時間にもなりました。

フェライン2018

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