クリスマスジャズナイト

国立音大、今年の最終授業&レッスンを終えました。
ほっと一息。
小曽根真さんの「クリスマス・ジャズ・ナイト」(於:オーチャードホール)へ。

前半は、トリオの演奏でPuzzle に始まり、Asian Dream、No Siestaまでエキサイティングでファンタジックな6曲。合間に楽しいトークあり、トリオのメンバー(ドラムス:クラレンス・ペン、べース:ジェームス・ジーナス)紹介があり・・・。休憩をはさんで後半は、ヴォーカルのクリスティ・ダシィールが加わり、よりパワフルなステージにバージョン・アップ。ラストは、ゴスペル・クロニクルの若者たちも交え圧巻のアンコール「Silent Night」へ。華やかな Ozone ワールドが展開されました。

この10年、クラシックの世界にも翼を広げていた小曽根さん。ジャズの合間に、クラシックの世界でお馴染の同音反復やアルペジオが聴こえてくることもあり、それらが、新鮮な響きで迫ってきます。もともとバッハなどクラシックの基礎の学びでスタートし、ジャズ・プレイヤーとしてワールドワイドに活躍。あらゆるものを自らに取り込み、優れた音楽家たちとの共演から多くを吸収。そしてまた様々なミュージシャンを巻き込みながら、飛躍を続ける姿は、演奏家の理想像でもあります。

曲のクライマックスでハート型のメッセージカード、そして金のテープが天井から降ってきました。お隣の人が2枚ゲット。1枚どうぞ・・・とにっこりほほ笑んで手渡してくださいました。音楽はすべてのボーダーを壊し、私たちの心をつなぐことができる、、、という小曽根さんのメッセージカードです。

肌の色、言葉の違い、年齢、性別、、、立ちはだかる壁は、音楽によって乗り越えることができる!
ステージ上で繰り広げられるパフォーマンスそのものでした。

小曽根さんには、大学のレッスン室がお隣同志、、、ということで時々キャンパスや廊下でお会いしています。
モーツァルト談議、神戸の話題やコンサートツアーで出会った優秀な外国のオーケストラのことなど。。。
フレンドリーでザックバランなお人柄。

小曽根先生のレッスン室前で驚くのは、部屋でレッスンを受けている学生だけでなく、ドアの外でじっとそのレッスンを見ている学生もいて、そのハングリー精神に脱帽です。OZONEを夢見て入学し、憧れを現実にするために、必死で何かを掴み取ろうとする若者たちに、拍手!

みなさん、素敵なクリスマスを!

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