真夏の宍道湖

朝6時半。ホテルから宍道湖温泉駅までタクシーを飛ばしました。
目指すは、駅の前の足湯です。一昨日花火のあとに歩いていて見かけたので、コンサートが終わったら時間を見つけて入ってみたいと思っていたのです。源泉かけ流しの本格派の足湯。
と、ところが。。。なんと火曜朝は清掃日!お掃除のおじさんがモップとお雑巾を手に「あと1,2時間待たんと。」え~!ショック!足湯は、お湯が抜かれてからっぽ状態。ガックリ!

ホテルに引き返そうかと思いましたが、せっかくなので、ということで朝の散歩に変更。朝靄のかかる宍道湖まで歩き、さわやかな松江の朝を満喫しました。
宍道湖は、シジミで有名。そのシジミは、取りすぎないように、漁の時間帯、量、採る網目の大きさまで厳しく決められているそうです。そのおかげで、漁獲量も価格も安定していて、シジミ漁の漁師さんたちは、週に3日働けば十分生活できる、という話も聞きました。

美しく光る宍道湖に浮かぶ漁船を1,2,3,、と数えたところ、63艘。宍道湖を車で一周するのに2時間半かかるそうですから、かなたの見えないところに浮かんでいる船を入れれば、もう少しはあるのかもしれませんが。。。
船から「じょれん」と呼ばれる網を入れて、すくいあげている様子は、見るからに力のいりそうな作業です。砂と一緒にかきあげて、しゃかしゃかしゃかしゃかと砂をふるい落としていきます。その音が湖面に反射して、あちらからもこちらからも「しゃかしゃか」と聞こえてきます。
なんとも言えない風情のある風景と音でした。

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昨晩のお食事会でシジミ汁の美味しい作り方を教わりました。しじみは、煮立ったお汁に入れるのではなく、必ず水のうちから昆布と一緒に入れるそうです。土地の人は、シジミからは、美味しいお出しが出ているので、シジミ自体は食べずに汁を飲んで終わりだそうです。

でも東京に出ている宍道湖のシジミは、かなり立派な大きさのものもあるので、食べないで捨てちゃうのは、もったいない。美味しいしじみ汁を東京に帰ったら、真っ先につくってみよう。と思った次第。

そうこうしているうちに、足湯場・清掃が終わったようで、お掃除のおじさんの姿も見えません。
まだ湯量が十分とは言えませんが、一番風呂スタンバイOKの状態になりました。やっほー!
足をさっそくつけましたが、「あっつい!!!」。当たり前、源泉は70度以上なのです。裏の看板を見たら、火曜の朝は、10時からとあります。きっとこれから3時間くらいするとゆらゆら入っている源泉がちょうど良い温度になり、ちょうどよい湯量になり、いい頃加減になるということでしょう。
けれど、まぁ、せっかく来たのだし、、ということで源泉から離れた場所で、じわじわと熱めのお湯につかりました。しばらくすると汗が全身にじわ~。温泉成分が効いてきました。隣に来られた地元の方は、「熱くないよ。ぜんぜん」ですって。電車の待ち時間にときどき入るのだそうですが、さすが慣れておられる感じです。

シジミ漁をこの目で見ることが出来たのは、ラッキー!お掃除したての綺麗な足湯に入れたのも幸運。早起きは、三文の得の朝でした。

コーヒー牛乳を飲んで、ホテルに戻り、出雲大社に連れて行っていただきました。3年前にお邪魔したときは、神無月。全国の神様がここ出雲に集まるということで、出雲だけは神有月。大きなお祭りの最中で大勢の人がつめかけているときでした。
今回は、猛暑の中静かな境内をゆったり歩き、はるかかなたの神話の世界に思いを馳せました。
出雲そばとあご野焼き(飛び魚のちくわ)をご馳走になり、出雲をあとにしました。
お世話になりました松江のみなさまに厚く御礼申し上げます。

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