松江コンサート

きらきら星コンサートを夜に控え、練習前のひととき、一力堂さんにお寄りしました。
なんと創業250年の歴史ある老舗!
万という字が使われていた創業者の方のお名前にちなんで、万という字を上下に離した「一力」という名前になったとのことです。

今年は、どこに行ってもプログラムのはじめに”生誕250年モーツァルト”という文字が印刷されていますが、創業250年ということは。。。モーツァルトの頃からのお店ということ、すごい!

一力堂さんの看板娘的なお菓子「姫小袖」は、紅白の上品で可憐なお菓子。
ほかにも琥珀色の寒天やわらび餅、どら焼きなど、見ているだけで楽しくなる和菓子の数々。一力堂さんのおかあさまが、おしるこを入れてくださいました。
おしるこは、冬のお菓子とばかり思っていましたが、「夏には、冷たく冷やして召し上がるといいんですよ」とのこと。少量のお湯でといたあと、氷水をはると、おいしい「夏おしるこ」のできあがり。疲れがぱーっと吹き飛ぶようなおいしさでした。お手製の紫蘇のお漬物とお茶を添えてくださり、心あたたまるひとときでした。
お店には、江戸時代、お殿様に献上したときに使われたお菓子を運ぶ駕篭があり、風情を醸し出しています。なんと、1台がお店、もう1台は博物館にあるそうです。お菓子の型抜きや古い灰皿など、歴史を偲ばせる品もさりげなく置いてありました。

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疲労回復には、甘いものがいいそうで、ウィーンの師匠は、レッスンの合間に「アイスクリーム生クリーム・砂糖のせ」、演奏会のあとにクリームコロンを4本、、、という具合でした。
和菓子の上品な甘さは、体にも良い感じで、さっぱりしていて後味もすっきりしています。

この日は、休みなし一時間とおしてモーツァルト、ムソルグスキーなどを弾きましたが、一力堂さんの和菓子パワーで、まったく疲れ知らずの一晩でした。

一力堂さん、ありがとうございました!

夜は、久元 祐子 ピアノの夕べ ~きらきら星コンサート~に出演させていただきました。
松江では、旧暦で、今夜が七夕です。街の商店の店先にも七夕の飾りが出ていて、華やいだ雰囲気です。
昨日の花火の余韻が残る朝から、練習に入りました。プラバホールに行きますと、大ホールでは、NHKの合唱コンクールが行われていて、練習を重ねてきた生徒さんたちの顔も見えました。

キラキラ星コンサートのタイトルにちなんで、モーツァルトのキラキラ星変奏曲、幻想曲など。そして昨日の花火のエネルギーを思い出しながらの、「展覧会の絵」。ムソルグスキーが親友のガルトマンの絵10枚からインスピレーションを得てつくった組曲です。10本の花火を打ち上げるつもりで、精魂こめて弾きました。
終わってから、記念撮影。
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終わってからのパーティで、いろいろな方とお話しさせていただき、松江のお話を楽しくお聞きすることができました。
宍道湖七珍と呼ばれる美味しいお魚「すもうあしこし」(相撲足腰)と覚えるそうで、すずき、もろげえび、うなぎ、あまさぎ、しじみ、こい、しらうお、です。

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