第24回セレモアチャリティーコンサート

4月8日、大手町よみうりホールにて開催されました第24回セレモアチャリティーコンサートに出演させて頂きました。高関健先生指揮、読売日本交響楽団との共演で第23番ピアノ協奏曲と交響曲「ジュピター」など。早くから満員御礼となり、お申し込み下さったにもかかわらず、お入り頂けなかった皆様にお詫び申し上げます。
コンチェルトのリハーサルにおいて、リサイタルのときと違うのは、オーケストラとのバランスを見ること。
カドのある鋭さを残すかどうか、など音質の微妙な調整を調律師さんと話し合いながら進めます。外来を含め数多くの一流の舞台を経験してきた調律師さんは、奏者にとって命綱のような存在です。

今回のコンサート、前回に引き続き礒山雅先生の司会進行で会が進み、インタビューコーナーなど和やかな時間となりました。

このところ演奏機会の多い曲でしたが、ホール、指揮、オーケストラ、楽器によって全く異なる音楽になるのが不思議です。
高関先生の的確かつ緻密な指揮のもと、読響のみなさんのプロフェッショナルな妙技により、要所要所で針の穴ほどのタイミングをぴたりと嵌めてくださいました。
後半の「ジュピター」は、礒山先生曰く「フィナーレの寄せては返す高揚感は唖然とするほど」の熱演で会場が一体となりました。
コンサートのためにご尽力下さいましたお一人お一人に心から感謝申し上げます。

c️武藤章さん