研究室のお引越し

後期から新校舎に移ることになったピアノ研究室。
今日は、2時からお引越しです。
これまでたくさんお引越しをしてきた私にとっては、得意分野の?!ひとつです。
20代のころ、引っ越し屋さんに、
「あんた、荷造りうまいよ。ピアノなんかやってるのもったいない。うちで働かない?」
とスカウトされたこともあったほどです。
けれど自分ひとりの部屋の私物ではなく、公の部屋の引っ越し、というのは、初めての経験。
有志皆で協力し、2時間ほどで戸棚の中の整理が終わりました。

研究室の戸棚には、これまでのピアノ科の歴史がつまっています。大学始まって以来、初めての引っ越しですから、戸棚の奥からは、古い資料や貴重な楽譜が出てきたりして、歴史を感じるひとときでした。

縫い物がお得意の先生がいらしてホールのカーテンを手縫いしてくださった、そのカーテンのスペアが出てきたり、海外からの招聘教授を手料理でもてなした際の古いまな板が出てきたり、今は80歳を越しておられるウィーンんの巨匠の若かりし写真が額とともに出てきたり・・・。

新校舎への移転とともに、また新しい歴史が始まる、ということかもしれません。そしてまた何十年後の引っ越しのときに、
「まぁ、、、こんな時代があったの?」
と次の世代の方たちによってお引越しが行われるのかもしれません。

私物や楽譜がギチギチに入った個人ロッカーもいったん空っぽにして、移動に備えました。
楽譜をダウンロードですませてしまったり、図書館からの借り物で済ませてしまう人も多いのですが、私は、やはり、「紙信仰」の信者の一人。
どうしても自分の楽譜で勉強したい、と思ってしまうため、資料や楽譜は増える一方です。
9月から上手に整理し、「ギチギチ」から「スッキリ」に変えたいと思っているところです。

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