ヤマハ神戸でレクチャー

「モーツァルト~天才の美学と演奏慣行を踏まえて~」というタイトルで、演奏をまじえながらレクチャーをさせていただきました。

神戸には年に2回ほど行きます。独特の雰囲気はいつもいいものです。元町もときどきそぞろ歩くのですが、
ヤマハさんの中に入ったのは、今日が初めて。

kobe (240x320)

熱心な神戸の先生方と、モーツァルトを通して交流させていただき、みなさんの質問や指導される中でのお考えなども聞かせていただき、あっという間の2時間でした。
去年のステップは、3月12日だったそうです。11日の震災の日に神戸入りされる予定だった先生方への連絡は、混乱をきわめたとのことでした。もうすぐ震災から一年、ということもあり、当日のこと、そして神戸の震災の日のこともお話しくださいました。
ヤマハ神戸店では、1月16日の地震の直前に、たまたま壁を厚くしていたのだそうで、そのおかげで、ピアノが外に飛び出したり、ということもなかったそうです。まさに危機一髪の状態だったとのこと。
今回の東北の震災ではピアノの被害は甚大で、流されてしまったピアノのことを考えると胸が痛みます。
そんな中、音楽が再び奏でることができる復興に向け、音楽関係者の方の尽力の話題が、救いでした。

神戸から新大阪に出て、 B-tech Japan にお寄りさせていただきました。
美智子皇后陛下が軽井沢で演奏なさったベーゼンドルファーがショールームの最前列に展示されており、試弾させていただきました。大変いい状態のピアノでした。柔らかくまろやかで、美しく響きます。
たしか、報道では、モーツァルトのケーゲルシュタット・トリオを演奏されたように記憶していますが、まさにモーツァルトの室内楽にぴったりの楽器です。
軽井沢の大賀ホールで、私の演奏をお聴きくださった後、5分ほどお話をさせていただく機会をいただきましたが、たいへんピアノにお詳しかったことを思い起こしました。

美智子様が弾かれた鍵盤に触れることができる、ということで、たくさんのみなさんが競ってこのベーゼンドルファーを弾かれたそうです。

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