メロディア相模原ステーション

杜のホールで、メロディア相模原ステーション主催のセミナーが行われ、モーツァルトについて演奏をまじえ、お話しさせていただきました。

実家の母が住む稲城に行くとき「京王線橋本行き」に乗るのですが、終点の橋本までは行ったことがなく、今回初めて橋本駅に降りました。「杜のホール」という素敵なネーミングのホール、行くまでは、緑の中に静かに建つホールをイメージしていたのですが、実際行ってみるとにぎやかな駅前の便利な新しいホールでした。

初めての場所に行くときは、不測の事態も想定して少し早めに家を出発します。そのせいで、かなり早く会場についてしまい、珈琲をすすりながら、ゆったりと準備をすることができました。

セミナーで、お話ししずらいときと、とてもノッて話せるときの違いはどこからくるのか、回数を重ねるうちに少しわかってきました。受講してくださる方の熱心さが何よりありがたいエネルギーの源なのですが、次に重要なのがマイクの性能です。今回は、とても話しやすいマイクでしたので、ありがたかったです。

すべてほかの条件がそろっていてもマイクの音声が聞き取りにくかったり、途切れがちだったり・・・というときは、どこか、気がそがれてしまうのです。

どんな会場でもマイクがいらないほどに、よく通る声の持ち主がいます。政治家の方や学校の先生など「話すこと」が重要な職業の方には、驚くほど大きな声の方が多いように思えます。

逆に、ピアノで「語る」、ピアノで「歌う」ことを常としている私の声は、通りにくい声で、若いころからのコンプレックスの一つです。レストランに友人と入っても私の「すみませーん!」という声がお店の人に聞こえたためしがありません。けれど、そんな小さな声の私でも、いいマイクを使ったときには、すっと向こうに「心」が通じるのです。

良いマイクのおかげもあって気持ちよくお話しさせていただき、モーツァルト時代のクラヴィーア、そして美学と演奏について、楽譜のことなど、2時間はあっという間に過ぎていきました。

終わっての昼食会では、メロディア相模原ステーション主宰の田中知子先生はじめ、個性あふれたエネルギッシュな先生方と交流させていただきました。たくさんの質問、活発な議論、様々な分野の話題など、楽しいひとときでした。

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