小鼓 の響き

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丸の内倶楽部で行われた「和学入門講座」。小鼓について大倉源次郎先生からお話を伺わせていただきました。
一本の桜材の中をくり抜いた筒状の小鼓。彫り方により作者の個性が異なり、音色も違うそうです。蒔絵が施された室町時代に制作された美しい小鼓を拝見させていただきました。
乳袋(ちちぶくろ)と呼ばれるお椀形を天地に、それを繋げる棹から出来ており、馬皮が張られ、麻で出来た橙色の調べ緒の握り方で音程を変えることが出来る仕組みです。
「道具は、使ってこそ生きる」と仰る大倉先生。博物館に入っている楽器を出してきて演奏すると、最初は鳴るが直ぐに鳴らなくなってしまうそうです。良い音を出すためには、しょっちゅう使うことが大切とのことでした。
西洋の楽器との共通点を感じました。
日本人としての和の文化、誇るべき伝統と楽器について、お聞きすることができた有意義な時間でした。

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