妻よ薔薇のように

猛暑の毎日、皆さま体調は大丈夫でしょうか。
知人のワンちゃんが、お散歩のあと熱中症にかかったそうです。
道路に近いところを歩くワンちゃんにとって、この時期のお散歩は命取り。気を付けなければいけません!

家にいても、主人の背広、ズボン、ワイシャツのアイロンがけが終わるとほとんどサウナ状態。
そしてクーラーの風が届かない台所の気温は、ぐんぐん上がる一方です。主婦業も危険?!

ところで、先日、山田洋次監督の「妻よ薔薇のように」を鑑賞。
「家族はつらいよ」シリーズの第3弾。今回は、良き主婦、良き母として生きる長男のお嫁さんが、主人公。次々に事件が起こり、ストーリーが展開します。

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ご主人(西村雅彦さん)の心ない一言をきっかけに妻の反乱が始まります。
「こういうセリフを言ったら女性を敵に回すことになるからいやだなぁ。。。」と台本を読んだとき真剣に思った、という西村さんのインタビューがプログラムに載っていました(笑)。

アイロン、掃除、洗濯、料理、子育て、両親の世話、、日常の中で当然のように行ってきた家事を突然放棄した妻!主婦不在の家が大混乱に。映画館では、爆笑の渦が巻き起こります。

けれど、最後のどんでん返しで涙!
ちょうどモーツァルト「フィガロの結婚」で伯爵が伯爵夫人に許しを乞う場面を思い出しました。
一瞬の間があり、それまでの喜劇が美しいロマンスに塗り替えられるクライマックスです。

先日、山田監督にお目にかからせていただいた折、様々な撮影のエピソードもお聞きしました。
クライマックスでの西村雅彦さんの名演技に、カメラに写っていない隅にいた俳優さんまで、皆号泣してしまったそうです。

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「これは映画の世界だから、実際にあり得ない」と言われてもいいと思っている。そこから何かを感じてもらえれば。

それぞれに問題を抱えた家族なのに、見終わると「家族っていいな」と思わせる温かさがあふれています。

理解のない横暴な亭主が登場すると、あぁ、自分はなんと幸せだ!と思ったりしますし
自分が育った家を思い出すと、母に対していつも優しかった亡き父を思い出します。

現在の我が家は・・・「祐子チャン、忙しいのにアイロンかけてくれてありがとうね~」というセリフ(本当に忙しい日や不在の日はかけられませんが・・・)。
我が家の夫は、不器用そうに見えて、かなり妻操縦術を心得ているのかもしれません。

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