ピアノ・フェスティバル

国立音楽大学ピアノ・フェスティバル。
元気な子供たちがたくさん集まり、キャンパス内の平均年齢がぐっと若返った一日でした。
下のチラシで、フェスティバルの「バル」の下に載っている写真は、昨年の私のレッスンの風景です。

ピアノのレッスンだけでなく、リトミックをしたり、ピアノの構造を学んだり、ホールでのコンサートに出演したり・・・様々なプログラムの中で、視野が広がり、刺激となり、深く学ぶきっかけづくりになったとしたら嬉しいことです。

かつての同級生が素敵なママになって可愛い息子さんを連れてきてくださったり、コンサート会場で握手をしてくれた若き少年と久しぶりに再会したり・・・楽しい一日でもありました。

ピアノを学ぶ子供達の のびのびとした感性が、すくすく伸びていってほしい、と心から願います。最近、コンクールを目指す生徒さんにもたくさんお会いします。暑い中、特訓に特訓を重ね、磨きをかける努力は、頭が下がりますし、達成感と成功体験は、自信にも繋がることでしょう。けれどピアノで賞を取る、ということ自体が目標になってしまうと、ともすると音楽を愛するおおらかな心が委縮してしまうケースも見られます。「上手に聞かせる」ことを最優先で猛練習する過程で、その曲の作曲家、拍子、調など音楽を感じるための最初の一歩をすっ飛ばしてしまっては元も子もありません。おまけにそのときの結果が芳しくないときに、音楽へのモーティベーションが下がってしまうのは、もったいないことです。

たくさんの曲を学ぶ中で、幅広く豊かな感性を育み、目先の結果だけでなく、大きく音楽をとらえることができるよう、導いていくことができたらどんなに素晴らしいことでしょう。そんな中で、時間とともに、シューマンが「音楽家になるための心得」で語った「早い把握力と鋭敏な耳」ができていくのではないかと思っています。

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