お正月とテレビ

お正月、普段ほとんど見ることがないテレビを 見る時間がとれました。
「2017ゆく年、くる年」では、開港150年を迎える美しい神戸港が大写しになり、感激!神戸の新しい年が輝きに満ちたものになりますよう!
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3日の早朝には、美術家、篠田桃紅さんと医師の日野原重明先生の対談。お二人とも100歳を超えてなお現役で大活躍されておられます。おそらく昨年の1月の番組の再放送なのだと思うのですが、あらためてお二人のエネルギーに圧倒された1時間でした。
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「先達に教えてもらおうなんて、だめですよ!その人だって自分で作ってきたんですから。自分自身で生み出さなければだめ。」女性芸術家の強い言葉には、感銘を受けました。
日野原先生の長生きの秘訣は、毎年新しいことを始めることだそう。昨年お会いしたときにツーショットを撮ってくださったのですが、力強い腕力には驚愕。「音楽は、人の気持ちも心も若くする」と仰って励ましてくださいました。
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3日夜は、第60回NHKニューイヤーオペラコンサート。広上淳一さん指揮の東京フィルをバックに、旬の声楽家たちが競演。
二期会公演「トリスタンとイゾルデ」で驚異的な熱唱を繰り広げられた池田香織さんが、大型新人として初出演。舞台で見るのとはまた違う迫力が画面から伝わりました。本場ウィーン仕込みのベテラン中嶋彰子さんは、ウィーンの風を伝えてくれました。
お正月早々に、国立音大でご一緒している方々の活躍を拝見するのも嬉しい限り。黒田博先生はドン・ジョヴァンニで「皆様の女難の厄を私が身代わりに・・・」と白熱の地獄落ちシーン。福井敬先生は、コンサート大詰めでウェルテルのアリアを圧巻の熱唱。そして国立音大大学院同級生だった若手二人、与儀巧さんと高田智宏さんは、ドン・カルロとロドリーゴの「友情の二重唱」。
ゲストは、鈴木雅明さん指揮バッハ・コレギウム・ジャパン。ヘンデルのオペラから3つのアリアを楽しませてくださいました。「バロック・オペラの魅力は?」という司会の石丸幹二さんの問いに、哲学的でスピリチュアルなお答えが返ってくると思いきや、鈴木さんは「ズバリ超絶技巧と即興演奏」。
いずれにせよ、このステージでバロック・オペラ・ファンが増えたことは間違いありません。
藤村実穂子さん扮するブイヨン侯爵夫人がトリで締め、ヴェルディのファルスタッフから「この世は冗談」を全員合唱で幕を閉じました。
撮り直しがきかない「生放送」。出演者の皆さんも当然ながら、カメラワークから舞台の段取りまですべて責任重大なスタッフの方々のご苦労もさそがし大きなものでしょう。そんな皆様にとっては、4日以降がお正月休みとなるのでしょうか。

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