フィガロの結婚 by くにたち

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3月25日、国立音大声楽科教諭陣による「モーツァルト:フィガロの結婚」ダイジェスト版が、たましんRISURUホールで開催され、応援に駆け付けました。
普段お昼ご飯をご一緒したり、飲みに出かけたり、旅先で共演したり・・・というメンバーが次々にステージで繰り広げる名場面。ドキドキワクワクの2時間となりました。フィガロ役の久保田真澄先生とは、来月5月3日、カワイ名古屋でご一緒する予定です。「先生!フィガロでいきましょうよ!」とリクエストした次第です。
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「手紙」(伯爵夫人とスザンナ)の二重唱の溶け合う美しさ、「けんか」(マルチェリーナとスザンナ)の二重唱のエネルギー、フィナーレの熱狂・・・あらためてこのオペラの重唱の魅力を再認識しました。日常を共にしている親密な仲間が、非日常の表現に心を合わせ、「アンサンブルのくにたち」の底力を全開!
そして、思いがけず涙してしまったのが、ケルビーノのアリア「恋とはどんなものかしら」。ズボン役を演じた加納悦子先生は、「これ、好きな役じゃないのよね~」と仰っていたとは思えない、体当たりの演技と見事な歌唱で魅せてくれました。これまでなん百回と聴き、伴奏する機会も多いお馴染みの曲なのですが、今回まるで初めて聴くような新鮮さで胸に迫ってきました。
そして本日4月4日は、「基礎ゼミ」が始まり、国立音大講堂大ホールでオーケストラ・オペラコンサートとして再び「フィガロの結婚」ダイジェスト版上演。前半、オーケストラによるラヴェルの「ボレロ」の大迫力の名演の後、コンパクトにしたバージョンで披露されました。今回のフィガロは、先日神戸でご一緒したばかりの山下浩司先生。
そして会場が大爆笑となり盛り上がったのが、福井敬先生の語り。金髪の音楽教師ドン・バジーリオに扮した福井先生は、見事なナビゲーションでオペラの世界に新入生を引き込み、モーツァルトをぐっと身近にしてくださいました。
キャンパスの桜も咲き始めました。入学した新入生の皆さんにとって、大きな花開く4年間となりますように!

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