パスカル・ドゥヴァイヨン先生 特別レッスン

国立音大では毎年、海外から演奏家、教授を招聘し、特別レッスンが行われます。これまでにもダン・タイ・ソン先生、ミッシェル・ベロフ先生らがピアノ・レッスンをしてくださってきました。

今年は、海外との往復が難しくなり、多くの公開レッスンが中止を余儀なくされましたが、日本在住のドゥヴァイヨン先生が、6回にわたり特別レッスンをしてくださいました。

毎回、奥様の村田理夏子さんが通訳として同行。校門での体温チェックの後、二人でレッスン室に向かって走る仲睦まじい姿を何度かお見かけしました。

フランスものだけでなく、ロシア作品、ドイツ・ロマン派、ウィーン古典派など幅広いレパートリーを持つドゥヴァイヨン先生は、様々な曲を持ってくる一人一人の学生に、丁寧に向き合ってくださいました。特に音色へのイマジネーションの豊かさ、そしてその多彩な音色を表現するための指使いなども細かく指導され、レッスンを受けることができた学生、聴講した学生にとり有意義な時間となりました。

長時間にわたるレッスンが終わっても疲れ一つ見せないタフさにも敬服した次第。そして通訳の奥様に対しコートを着せてあげ、ドアを開けて先に通して差し上げて・・・。
さすがレディー・ファーストの国。日本在住となった今もヨーロッパの習慣はそのまま!
きっと子供の頃から自然に身についている文化なのでしょう。お料理もドゥヴァイヨン先生の役目だとか。。。ピアノ曲レパートリー同様、美味しいお料理のレパートリーが食卓に並んでいることと思います。

ちなみに、我が家では。。。荷物を持つのもドアをあけるのもコートを着せるのも奥さんの役目という現実です(笑)。

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