第 9回神戸国際フルートコンクール開会式

神戸文化ホールにて、第9回神戸国際フルートコンクールの開会式が行われました。
世界38の国・地域から240名の応募。予備審査を勝ち抜いた46人が出場権を得ました。参加者の席には、神戸の小学生たちによる参加者への皆さんへの温かいメッセージカードが、それぞれの椅子に置かれており、緊張感の中会場入りされたコンペティターたちの顔もほころんでいました。日本人最年少出場者の脇坂さん(兵庫県立西宮高校音楽科2年)の姿も見えました。予備審査の難関を突破し、世界の強豪と肩を並べる若手奏者の登場にも頼もしさを感じます。
image
このコンクールは、4年ごとに開催。ミュンヘン、ジュネーブと並び、世界三大フルート国際コンクールの一つとされ、エマニュエル・パユ(ベルリン・フィル首席奏者)はじめ、優秀なフルーティストを輩出してきました。
これまでの8回のコンクールと異なるのは、3月からおよそ3か月間にわたり、「神戸国際フルート音楽祭」が催され、地元の音楽家の皆さんや市民の皆さんも参加され、大きな音楽の輪が生まれていることです。
審査員コンサートは6月2日に催されますが、これまでの3か月間、地元演奏家の皆さんの音楽会をはじめとし、大規模なアンサンブル、街中コンサート、教会でのバロック演奏会、高校生コンサート、ボランティア活動など、交流と親善の場となってきました。
5月25日の第1次予選から6月3日の本選までコンクールが続きますが、予選で惜しくも敗れた出場者には、ホームステイ先が斡旋され、学校での演奏会などを希望される参加者には、演奏の場がアレンジされます。
子供たちにとっても本場の音楽に触れる良い機会となることでしょう。
参加者の皆さまがベストコンディションでステージに臨んでくださいますよう、そして開港150年を迎えた神戸の街を楽しんでくださいますよう、心からお祈りしています。

コメント