クラシカ

台風上陸の天気予報を聞き、急遽早めに関西に移動。
大学から東京駅新幹線乗り場へ直行しました。

土曜日は神戸も強風が凄まじく、外出もホールでの前日リハーサルも断念。台風が直撃した東日本の被害のニュースに胸が痛みます。

これまで演奏会でお邪魔した各地の風景や地元の皆さんのことが思い出され、大丈夫だろうか、被害は無いか、
河川の氾濫は、、、と手につかない感じの1日でした。

自然の恵豊かな土地は、同時に自然の脅威と隣合わせにあることを実感し、水害の恐ろしさに身震いしました。

一夜あけ、秋晴れの空の中、芦屋クラシカへ。
オーナーの江崎様こだわりのタンノイのスピーカーから発する音は、生音より美しい?!響きと包み込むような臨場感でサロンを満たしていました。

珈琲の香りが満ち、親しい方同士の元気なお喋りの声が会場から聞こえて来ます。

今日は、ハイドンがミクローシュ侯爵に捧げた「エステルハージ・ソナタ」で開始。
サロンで演奏するために生まれた音楽は、やはりサロンで弾くことによって、リズムの面白さやハーモニーの微細や変化が引き立つように思えます。

モーツァルトが学んだハイドン。
それぞれの最後のソナタを並べ、2人の巨匠の鍵盤音楽における到達点の違いも楽しんで頂きました。

クラシカでは毎週のようにコンサートが催され、地元芦屋の皆様の中で音楽の輪が確実に定着しているように感じました。

最後は、モーツァルトの静かなアダージョを。
犠牲となられた方々のご冥福をお祈りし
一日も早い復興を願いながら奏でさせていただきました。

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