モーツァルト・ピアノ・ソナタ全曲演奏会vol.4@サントリーホール・ブルーローズ

9月22日(土)にサントリーホール(ブルーローズ)で開催させていただきました
「モーツァルト・ピアノ・ソナタ全曲演奏会vol.4」おかげさまで終了いたしました。
3連休の初日にもかかわらず、多くの皆様にご来場いただき感謝申し上げます。

2018リサイタルチラシ

ピアノは、昨年に引き続き「ベーゼンドルファーmodel280VC」。
中野坂上の
ベーゼンドルファー・ジャパンから会場に運び入れてくださっての演奏会でした。

気品と温かさと軽やかさを備えた280VCの音色に助けてもらっての2時間でした。
モーツァルトを通じて280VCファンになった!と仰ってくださるコメントなどいただき、有難い限りです。

モーツァルト青春の旅の中から生まれた作品を集めた今回のプログラム。このシーズン、静岡、諏訪、栃木、蓼科、立川、安曇野、神戸など各地で演奏させていただいてきました。

異なる空気、異なるピアノ、異なるホール、異なるお客様、、、。同じ奏者が同じ曲を奏でても、毎回、微妙に違う音楽になります。特にモーツァルトの変奏曲は「遊び」の要素が強く、なぜか上手く回転しないときもあれば、ノリの神様が気分良く応援してくれることもあるのが不思議です。

即興の要素が大きい変奏曲。モーツァルト自身はおそらく弾くたびに違う装飾を入れ、感興の赴くまま指を遊ばせていたと思われます。ところが、後世の私達は、楽譜に残された1つのパターンを確実なものにするために反復し、あたかもその場で行う即興演奏のような「疑似遊び」をするという矛盾を孕んだこのジャンル。

形式美を構築するソナタと、飛翔する精神の産物である変奏曲。今回並べて演奏し、かなりメンタルが異なることを実感しました。

モーツァルト・ピアノ・ソナタ全曲演奏会は、残すところあと2回となり、次回は来年10月27日(日)の午後2時開演です。ハイドンとモーツァルト2人の作曲家を取り上げ、最後のソナタを並べます。
私自身、モーツァルトに一歩でも近づく旅と挑戦を続けていきたいと思っています。

終演後、フーベルト・ハイッス 駐日オーストリア大使と。サントリーホールのロビーにて。

オーストリア大使と。サントリーホールにて (2)

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