MFL交響楽団と《皇帝》を協演

三鷹のMFL交響楽団と共演させていただきました。
昨晩のリハーサルは、雪が降っていて大変でしたが、今日は、晴れやかな一日で
三鷹の風のホールの木漏れ日も春の訪れを感じさせる天気でした。
プログラムは、オールベートーヴェン。
指揮の宮野谷さんのプレトークで始まり、コリオランで幕が開きました。皇帝は、堂々としたエネルギッシュな1楽章に始まり、神秘的なロマンの2楽章、躍動感あふれる3楽章、とベートーヴェンの魅力満載の曲ですが、合わせのタイミングやバランス、アゴーギックの面でも難所満載です。

d67fd7f9.jpg

調律の斉藤さんのおかげで、先月のホール練習のときに比べ、弾きやすくなっていて大感謝!でした。
この曲のスコアを学生時代初めてみたとき、びっくりしたのが、2楽章から3楽章にかけてのホルンの長さでした。え~?!こんなに吹き続けるの?
打ち上げの席上で、その話題になりましたが、昔N響で、指揮者とピアニストがホルン奏者に意地悪して、とにかくゆっくり弾いてホルン奏者の方が大変な思いをしたとか、ポリーニのCDでは、なんとホルンは80秒間吹き続けている、とか。
以前、クラウス・シルデ教授がレッスンで「ここは、ゆったりと、目の前に大きな城がそびえるように悠然と・・・」とおっしゃっていましたが、その表現のために、ホルンの方は、う~~~んと息を吸わないとなりません。本番は、ホールの音響も良くて、気持ちのノリもあって、リハーサルよりゆったりめになってしまいました。ホルンさん、ごめんなさい!
しかも後半は、交響曲第7番。MFL管弦楽団のみなさんのエネルギー、精神力に脱帽です。
一丸となって、ベートーヴェンの大曲に向かった一日が終わりました。

コメント