久しぶりの札幌。

釧路から札幌へ移動。新千歳空港から発寒へ移動。「発寒」とはいかにも寒そうな名前ですが、「今日は11月と思えないくらい急に温かくなった!」とのこと。重装備は、完全に無駄に終わりました。
発寒のエルム楽器へ。社長様、会長様にもご挨拶でき、前日練習をさせていただくこともでき、有難かったです。講座担当の女性、荒木さんにも大変お世話になりました。

久しぶりの札幌。夜のアイスバーンに気を付けながら薄野の街を懐かしく歩きました。

翌朝のセミナーは、「モーツァルトとヴァルター・ピアノ」。100人ほど入るエルムホールは、よく響くホールでしばしば催しが行われているそうです。

終演後は、サイン会や質問コーナーなど。手の小さい生徒さんの指導で悩む先生の救世主になることはできないのですが、ショパン自身も前奏曲イ長調の中で、手が小さい場合は、この音を省いて・・・というようなコメントを書いていたりします。手を広げ過ぎて筋肉を緊張させ過ぎたり、リズムやテンポが乱れるよりは、音を省くほうをベターとしたのでしょう。
「音を省くとコンクールで減点されたりしませんか?」という質問へ。まだオクターブが届かない小さな手のお子さんが、オクターブ連続で苦しむ姿を想像すると、胸が痛みます。
「無理をしないで、子供さんの手の大きさに合った曲を選んであげるのがベスト」ではないか、と私は思っているのですが、課題曲があるコンクールの場合、それもなかなか難しそうです。
手の成長を気長に待ち、その間耳の成長を促したり、音楽の栄養をたっぷりとる。。。という私が子供の頃のスタンスは、現在通用しなくなっているのかもしれません。

フライト前に、松澤書店の澤田志郎さんとランチ。

澤田さんとお話ししているうちに、鶴岡にご先祖、青森に住まわれた経験、共通の友人、国立音大に時々来られていた・・・など不思議なご縁があることがわかり、盛り上がりました。
「発寒」で優しい方にたくさん出会い、温かい気持ちで帰途につきました。

ブラック・フライデーとやらで、帰りのリムジンバスがやたらに混んでいたのがたまに傷、の一日でした。

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