リサイタル@安曇野

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今日は、あづみ野コンサートホールでのリサイタル。今回で16回目の出演となりました。ホールの最多出場選手として?!たくさんの皆様と親しくさせて頂き、幸せです。
今年からスタートしました「モーツァルト・ソナタ全曲シリーズ」の第2回を東京でのリサイタルを前に弾かせていただきました。今回はハ長調のソナタ4曲を集めたプログラムです。
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ホール専属の調律師、佐野善吾さんにより、一昨日から3日間かけて調整調律が行われ、鍵盤下のフェルトの交換、アクションのセンターピンの交換、タッチの調整などに時間をかけてくださいました。モーツァルトは、スケールや単音が多く調整の良し悪しが最も如実に出る作曲家ですから、メンテナンスの翌日の演奏会は、ありがたい限りです。
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今日は、近くの音楽教室の生徒さんも多くいらしていたのですが、静かにモーツァルトに耳を傾けてくださって嬉しかったです。ハ長調のソナタを集めたプログラムと言っても第2楽章はト長調だったりヘ長調だったり。そして白いキャンバスが様々な色に染まっていくかのように、転調を繰り返すモーツァルト。5オクターブの中で、ここまで多彩な変化をさせることができたことにあらためて驚きます。長年弾いても毎回新たな発見があり、興味が尽きません。
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終演後は、友の会の皆様とともに楽しい打ち上げ。あづみ野コンサートホール長谷川館長の奥様の美味しい手料理を前に、皆の笑い声が響きます。
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ホールの周りは自然がいっぱい。鳥が飛び、虫が鳴き、花が咲き、水が流れています。近くにある大王わさび農場は、黒澤明監督「夢」のロケ地でもあり、今も水車が静かに回っていました。
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豊富な湧水を利用し、大正15年から山葵の栽培が行われてきた安曇野。温かな人の輪とゆったりとした自然に癒された3日間でした。
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