梅干しの味

夏至の今日、伊勢志摩では部分日食が観測されたそうです。今年の春はいつもと全く違う春でしたが、今年の夏はどんな夏になることでしょう。

先日は梅雨の晴れ間、友人が最高級の完熟梅で「梅干し」を仕込む!というので、少しの時間でしたが、お手伝いをさせていただきました。
梅についている「おへそのゴマ」を爪楊枝でちょいとつまんで出す作業。
白い紙に黒い点を並べていると、どう見てもスタッカートに見えて、練習中の曲のメロディが浮かんでしまうのは、職業病?!

最後は、塩にまぶすところまで見届けて・・・。宝石箱のような美しさ!

今後の干す作業は、不参加で、完成したころお邪魔する、、、という我ながら虫のいい友人です。

ところで、梅雨の語源は、梅の実が降り続く雨で熟すからだとか。
紫陽花が咲き、梅の実がなる季節。
雨好きの主人にとってはお気に入りの季節です。
「晴れ女」の女房が、雨の日に梅を買い込み、梅酒や果実酒作りに凝った時期もあったのですが、
猛暑の夏が多くなると、2年もの、3年ものと熟成させる自信がなく、いつのまにやら頓挫してしまいました。

梅の香りに包まれ手先を動かしていると、懐かしい日々にタイムスリップ。
今は亡き優しい祖母が毎年漬けていた梅干しの味や、床の蓋を開け、糠床を出し、美味なる「ぬか漬け」野菜を切っていた姿が蘇りました。

日本古来の知恵や伝統の味は、ファーストフードにはない深みと愛情と栄養がつまっているような気がします。

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