華麗なるソナタの世界@東大阪市文化創造館

ヴァイオリンの永峰高志先生と先週の西方音楽館に続きコンサート。「華麗なるソナタの世界」と題し、お話を交えバロックからロマン派のソナタを取り上げました。

渡辺昌明館長さんの「クラシック音楽講座~初級編~」の最終回としての特別演奏会という位置づけ。館長さんから「今日の演奏会を通じて中級への扉を開いてほしい」とのお言葉。ヘンデルに始まり、モーツァルト、ベートーヴェン、ブラームスまで。バロック、古典派、ロマン派それぞれの作曲家達が「ソナタ」という形式の中で表現しようとした世界、その変遷をあらためて実感するプログラムとなりました。

楽器で演奏するという意味を持つ「suonare」というイタリア語から派生した「ソナタ」。17世紀くらいから、器楽の作品として多くの「ソナタ」が生まれました。
緩・急・緩・急の4楽章からなるヘンデルのソナタを弾いていますと通奏低音の上に安定した世界観が広がります。時代を経て、形式美の中に、変化に富んだテーマが次々に繰り広げられるモーツァルト。続くベートーヴェンでは形式や常識からはみ出すことも辞さないダイレクトな感情が表現されていきます。そしてその延長線上にブラームスの個人的でロマンティックな世界。

でもそんな歴史の流れや理屈とは関係なく、名器の音はやっぱり美しい。永峰先生によるストラディヴァリウス「ヨアヒム」は、表情を変えながら自在に飛翔するかのようでした。お世話になりました東大阪市文化創造館の皆様、そしてご来場の皆様、ありがとうございました!

終演後、永峰先生、渡辺館長さんとスリーショット。

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