「モーツァルトの演奏スタイル」in福山

夜の新幹線で福山に到着すると、眼前に福山城が聳え立ちます。
ライトアップされた見事な福山城を前に、一瞬、「ここはどこ?今はいつ?」という感じになりました。
夕食に出かけたお寿司屋さんのテレビから「今日は、坂本竜馬のお誕生日です!」というニュース。
タイムリーな?!福山到着となりました。

翌朝、スタッフの方と一緒にスガナミ楽器蔵王店まで歩き、5分ほどで会場到着。横断歩道が途中にあったのですが、ショパンコンクール優勝直後にブーニンが来日のとき、
「横断歩道を歩いて渡りたくない!」
というブーニン様の意向で、リムジンが出たんですよ、とのことでした。
バブリーな時代のお話です。

スガナミ楽器に朝早くからいらしているたくさんの受講生の皆様。
アンケートで「久元祐子を呼んで」というお声が一番多かったそうで、年度初めの催しにいらしていただきました、とのこと。ありがたいことです。
「モーツァルトの演奏スタイル」についてレクチャーをさせていただきました。2時間という枠の中で、これだけ大きなテーマとなるとどうしてもすべてをお話しするのは不可能で、あれもお話ししたい、この曲にも触れたい、となってしまい、あっという間に時間が過ぎていきます。
どこまでご期待に沿えたわかりませんが、モーツァルトへのアプローチの手がかりになっていただけたらと思います。

熱心な受講生のみなさんから質問の列。
どういうことに疑問を感じていらっしゃるかがよくわかり、今後のレクチャーの参考になります。
スタッフの方に鯛めしのお昼を御馳走になってから新幹線に飛び乗りました。
下の写真は、福山駅前。
漁師さんの像で、釣竿もちゃんと持っています。
渋谷のハチ公同様、福山の人は皆ここで待ち合わせをするんだとか。

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知らなかったのですが、福山は、バラの町と呼ばれるそうです。
バラの季節には、バラ祭が行われ、全国から人が集まり、駅は大変な賑わいになるそうです。
最近、地方都市は元気がなくなった、という言葉をお聞きすることが多いのですが、福山には活気がありました。バラの季節ではないのに、今の竜馬ブームもあって全国からツアー客なども訪れるそうです。
鞆の浦まで足を伸ばしてタイムスリップする時間も、中国美術収集で有名な中川美術館にも寄る時間がなかったので、次回はあらためてゆっくり来てみたいと思いました。

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