日本ピアノ調律師協会・新年会

上野精養軒で行われた、調律師協会関東支部の恒例の新年会に、お招きいただきました。
吉川支部長のご挨拶では、
今年は、新法人へ移行する記念の年。そして国家資格が与えられるとのこと。1級、2級、3級と技能によって格付けがされるそうです。
また、調律師協会の本部は、神田明神の近くにあるそうですが、下町育ちの吉川さんにもおなじみのお神輿。「わっしょい」の意味は、「皆で和をしょう」という意味だそうです。共に励み、助けあう心、協会の精神にぴったりのご挨拶でした。

調律師協会コーラスの歌声はさすが。
調律師さんのコーラスですからハモリも見事でした。もうすぐ奏楽堂でコンサートだそうです。
ピアノを支え、そして私たちピアノ弾きの心も支えて、舞台へ出る勇気を下さる調律師さんへの感謝を、来賓挨拶で述べさせていただきました。

新人演奏会に出演されたばかりのピチピチの若き卒業生たちにもお会いでき、フレッシュな息吹を感じました。
ことしもお世話になります。
調律師の皆様、どうぞよろしくお願いいたします。

コメント

  1. yuko より:

    コメントありがとうございます。
    なんという偶然でしょう!
    ちょうど今日、松濤にあります「高木クラヴィーア」で録音の仕事をしてきたところです。
    そして休憩時間、受付に置いてあった高木裕さんがお書きになった朝日新書「調律師、至高の音をつくる」がふと目に入り、購入してきたばかりなのです!
    録音で神経がはりつめていたあとだったのですが、帰りの電車の中で早速読み始めました。
    エピソードの中で知っているピアニストの名前などがあったりして夢中で読んでいるうちに、あやうく乗り過ごしそうになりました。
    高木クラヴィーアは、これまで何度か演奏させていただいたことがあるのですが、毎回、違うスタインウェイが置いてあるので、今日のはどんなスタインウェイかしら?と楽しみに伺います。
    コンサートや録音でほかの場所にレンタルするので、選手交代でベンチにいる選手、試合に出ている選手、というような感じでスタインウェイがグルグル回っているのだそうです。そんな状況を、本を拝読し納得できた次第です。
    室生寺、吹雪で奥の院まで行けずに退散しました。次回は、若松さんと同じ夏に行ってみたいと思います。

  2. 若松茂生 より:

    頌春
    素晴らしい年末と新年をすごされたようですね。室生寺は夏に山の中を歩いて行ったことがあります。深山にあるとてもいいお寺ですね。土門拳も雪の室生寺を撮ろうと何日も頑張ったそうです。その頑張った宿屋というのは僕の同僚の実家でした。
    昨年、高木裕「調律師、至高の音をつくる 知られざるピアノの世界」(2010年朝日新書)を僕の仕事のボス(社長)からもらって読みました。とても面白く、調律師の重要性を深く認識しました。
    一方でピアニストの苦労もよく分かりました。「今日のコンサートで弾くピアノはどんなピアノか?」という心配と「早くこのピアノに慣れよう」という努力。
    高木さんはこの僕が働いている富国生命のチャリティ訪問コンサートに自分で調律したスタインウエイを運んで演奏してもらうという運動をしている方で、調律師の究極の姿を見る思いがしました。