雪の中、ベーゼンドルファー登場

ベーゼンドルファー社は、1828年創立です。
ベートーヴェンが亡くなったのが1827年、翌年シューベルトが亡くなったその年にできたウィーンを代表するピアノメーカーです。

先週の工場見学、ベーゼンドルファーザールでのリサイタル、ショールームでのスタッフのみなさんとのひとときなど、ベーゼンドルファーとの距離感が縮まる旅でしたが、またひとつ縁が深くなる楽器が近くにやってきました。

先日のウィーンのピアノ専門誌の取材のときにも
「YUKOさんのその楽器は、私たちが知る限りもっとも古いベーゼンドルファーです。おそらく世界一古いものでしょう」
とのことでしたし、古楽器博物館のベーゼンドルヴァーの部屋にあった数々の歴史的ベーゼンドルファーもこれよりかなり新しい。

すごい楽器が来てしまった・・・とあらためて感じています。
ベーゼンドルファーの原点ともいえるこの楽器、すでに「インペリアル」への夢を体現しようとしたイグナーツ・ベーゼンドルファーの想いが実感できるピアノです。

修復され、雪の中、運ばれてきた名器。
カナダの樹齢180年の木の空間の中で静かに、整っていってほしいと思っています。
同じ年齢の木たちは、仲間の到着を喜んでいるように感じました。
温かく包んでいってほしいと願っています。
NHKの番組の取材スタッフのみなさnも、カメラを回し続け、搬入が終わりました。

コメント