昨日終了するはずだったテレビ取材。
整音が終わらず、けっきょく翌日に持越し。
2時間の撮影予定が、なんと2日がかりになってしまいました。
放映は、4月とか。
それにしてもこの楽器、もともと1829年製ということになっていたのですが、製造番号が発見され「68番」ということがわかってから事情が変わりました。
アトラスの製造番号表で、1830年から「200番台」に入ることがわかっています。1828年の創業の年と翌年の1829年の2年間で199台作ったとされているのです。
単純計算して一年に100台ずつ作ったとすれば、68番は、あきらかに1828年となるはずなのですが、そのあたりは、ミステリーということに・・・
足は修復していただいたのですが、響板など、実にいい木を使っているので、まったく歪みがありません。
ベーンゼンドルファーというと現代の楽器の中で、もっとも柔らかく温かく優しい楽器。
ですので、リストが
「壊れない頑丈さ」
ということで気に入っていたと伝えられるベーゼンドルファーというイメージは、今ではあまりピンときませんでした。
けれど、この楽器を知り、ベーゼンドルファーの持つ「強さ」、そして、がっしりとした構造に、リストの言葉に納得がいった感じです。
シューベルト、モーツァルト、とウィーンの伝統から生まれた曲を次々に弾かせていただきながら、イグナーツさんの情熱に想いを馳せ、ウィーンで出会ったたくさんのピアノ工房の人たちの顔を思い出しました。
夜は、諏訪の焼き鳥「一丁目」へ。
地元のとれたて野菜やこだわり素材で囲炉裏を囲み、諏訪の男性陣と久しぶりに「真澄」をくみかわしました。
コメント
はなみずきさん。コメントありがとうございます。
今回の放送では、一瞬だけなので、音色を味わうまでいかないかもしれず、ごめんなさい。
そして歴史的楽器の繊細さは、放送ではなかなか伝わらない、という面があるかもしれません。
また生の演奏会で聞いていただけましたら嬉しいです。
どんな音色でしょうか?
放送を楽しみにしています。
NHK BS-プレミアム 「熱中人」
4月15日(金)23:45~24:00
4月19日(火)18:30~18:45 ※再放送
です。もしお時間ありましたら、見てください。
ピアノの修復がテーマ。
最後の演奏シーンということで、弾いてますが、どんな音になっているのか、オンエアーが、不安と楽しみ半々です。
NHK BS-プレミアム 「熱中人」
4月15日(金)23:45~24:00
4月19日(火)18:30~18:45 ※再放送
です。もしお時間ありましたら、見てください。
ピアノの修復がテーマ。
最後の演奏シーンということで、弾いてますが、どんな音になっているのか、オンエアーが、不安と楽しみ半々です。
放送日が決まったなら教えてください。
製作者の人名かも知れませんが
boesen-do(e)rferと聞くと『悪い』と思へて仕方がありません - 函鳴りが多くぼやけてゐるといふ感じです。
エラールもプレイエルでも今ではドイツの会社で作られてゐるとか。