蓼科音楽祭・レクチャーコンサート

満員のみずならホールで「蓼科みずなら音楽祭」の1日目が始まりました。
初日の今日は、コバケン先生のレクチャーコンサート。
ピアノ協奏曲KV488の第1、第2楽章を、コバケンと仲間たちオーケストラの皆様と一緒に演奏させていただきました。

自筆譜を見るとモーツァルトには珍しい修正のあとがあり、彼自身のカデンツァも残されています。
柔らかな音色と生き生きした息遣いが特徴の1楽章。
アダージョ、シチリアーノ風の第2楽章は、形式美とうつろいの美しさが心にしみる名曲です。

ホールからは美しい緑が広がっています。
雲が流れ、KV488のアダージョが、哀しみとともに広がっていきました。

お世話になりました実行委員の皆様、不便な場所であるにもかかわらず、おでかけくださいましたお客様、
本当にありがとうございました。

コメント

  1. yuko より:

    遠路、おでかけくださいましてありがとうございました!
    K488イ長調は、モーツァルトのコンチェルトの中でも最も美しい曲のひとつ。
    柔らかくしなやかな第1楽章のテーマは、あの日のそよ風のようですね。
    お聞きいただき、感謝しています。
    ゆっくりお礼も申し上げられず、失礼しました。
    ご友人の方に、どうぞくれぐれもよろしくお伝えください!
    ありがとうございました。

  2. T.Arai より:

    八角形のみずならホールの全面ガラス張りの窓からは車山の借景。モーツアルトの美しい音楽と自然の作り出す光景に、心を奪われたひとときでした。
    炎のコバケンのレクチャーコンサート、どうなるかと祐子さんに感情移入して、はじめは私までドキドキしていました。マエストロの思いが強くなれば、要求が高くなり、演奏する祐子さんはマエストロの言う通り「苦悶」の表情になっていきました。こうやって皆さん一緒になってひとつの音楽を作り上げていくのだと感動しました。
    炎のコバケンと、涼風の祐子さん そんな感じがしました。素敵なときを感謝します。