オレンジサロン

今日1月28日の2時から諏訪の日本精機工業株式会社内にありますオレンジサロンで、倶楽部88主催で、
リサイタルをさせていただきました。
昨日の諏訪市ロータリークラブのミニコンサートのときにいらしてくださったお客様がリピーターとして今日もおでかけくださったり、限定88名という会場は100名近くとなりピアノのかぶりつきの席まで。

シューベルトやショパンのサロンの絵が残っていますが、ピアノに寄り添ってきいているご婦人やシューベルトの真横に犬が座っていたり・・・となんともアットホームな雰囲気。
もともと音楽を聴くためのサロンは、ピアノやピアニストとの距離感はぐんと近いものだったに違いありません。
私の声は小さいので、ふつう50人を超えるお客様のときには、マイクを使わせていただくのですが、至近距離に集まってくださったお客様を前に、今日はマイクなしでもふつうにお話しできました。
これは私にとって初体験?!
もちろん初めてお会いする方がほとんどのはずなのですが、お客様と昔からのお友達のような雰囲気になってしまい、音楽を通じて心が通じ合ったと思える時間でした。

ただ距離が近いし、フルコンのスタインウェイ。
モーツァルトはまだしもリストは大丈夫?と開演前、心配になったのですが、ウィーン・コンツェルトハウスにあったスタインウェイは、現代のスタインウェイに比べ、音がまろやかで決して耳にささらない温かさと包容力をもっているのです。まったく問題ありませんでした。

ウィーンの音楽の殿堂でポリーニ、グルダなど巨匠らによって弾かれてきたスタインウェイ。
諏訪もN響より歴史の長いオーケストラがあったり、もともと貴重な文化の発信地。その諏訪にウィーンから楽器がお嫁入りしてきたというのも何か不思議な赤い糸で結ばれていたのかもしれません。

親しい諏訪響の方もたくさんいらしてくださったり、諏訪市音楽協会の方がいろいろとてきぱきと段取りをしてくださったり、と倶楽部88のチームワークと結のパワーに脱帽です。

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