いずみホール:モーツァルト

以前から憧れのホール「いずみホール」デビューの日でした。
催しは、~モーツァルトのオペラは管楽器で~
国立音大のアンサンブルの結束の堅さを示す一夜となりました。
声楽陣は、澤畑恵美さん、高橋薫子さん、経種廉彦さん、久保田真澄さん。
管楽器は、立川和男さん、杉浦直基さん、高橋舞さん、武田忠善さん、大和田智彦さん、坪井隆明さん、末里俊明さん、大野良雄さん、利根良子さん、
いずれも顔なじみの大好きな先輩、後輩、そして仲間たちです。
足本憲治さん編曲によるモーツァルトの「フィガロの結婚」と「コジ・ファン・トゥッテ」。
私の役目は、弦打楽器パートを一人で弾くことです。
管楽器の面々と対峙しながら、オーケストラになったつもりで・・・というのは楽しい経験でした。
そしてモーツァルトがいかにそれぞれの管楽器の特性、音色、役目を熟知していたか ― 今回の収穫はそれを身をもって実感できたことでした。
磯山雅先生の企画、お話のこのシリーズ。
国立音大のコンサートではずっと行われてきましたが、大阪の いずみホール では初めてのお披露目。
澤畑さんと高橋さんはまるで本当の姉妹のようで、ドレスも同じデザイナーのデザインによる色違い。
まさにコジにぴったりのお二人でした。
経種さん、久保田さんお二人の美声も見事で、会場は沸きに沸きました。
1部の最後は、ピアノソロ。
私は、KV545のピアノ・ソナタを弾かせて頂きました。
「やさしいソナタ」として出版されたこのソナタですが、「あなどれないソナタ」とも言われます。
オペラの伴奏、インタビュー、そのあとで大丈夫?などと、周囲から心配されましたが、いずみホールの素晴らしい音響とベーゼンドルファーの音色に助けてもらいながら、モーツァルトの音楽を奏でる喜びを感じることができました。
もうひとつ予想していなかった出来事。
本番の前、ホールのおはからいで、ピアノ庫にあるホールの看板娘、ナネッテ・シュトライヒャーにずっと触れていることができたのは、とても嬉しい時間でした。
1820年代制作のオリジナルの楽器。
5本のペダル、ウィンナーアクション、、、と、現代のピアノとは全く違うのですが、ウィーンの香りが私を魅了し、離れがたいひとときでした。
リハーサルの合間の1時間でしたが、タイムスリップしたような至福のひとときでした。
お世話になりました皆様、本当にありがとうございました。

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