神戸CSの会

昨年の11月に主人が神戸市の副市長に就任したことがご縁で、神戸CSの会に入会させていただきました。美術、華道、書道、音楽、宗教界・・・文化・芸術のさまざまな分野で活躍しておられるみなさまの会です。
ホテルオークラ神戸 で開催された例会に、入会後初めて出席させていただきました。
会長の山田弘先生、華道家の吉田泰巳先生、マリンバ奏者の宮本慶子先生にご挨拶。

神戸CSの会では、ホテル内での講演が恒例になっているそうで、きょうは、須磨寺 の小池弘三管長先生のご講演を聞かせていただきました。
「チャペルで話すのは、やりにくい?!」
と、切り出されましたが、「寺院でのお葬式、ジイーンときました」
というギャグから、博多どんたくの仮面と実演、幽霊のお話まで飛び出し、縦横無尽のお話が続きます。
「世界は、陰と陽が司っている。手の平にも陰と陽があり、手のひらが陽、手の甲が陰」だそうです。
お祭りのときのワッショイワッショイは、手のひらを上に見せて踊るし、喧嘩の仲裁で「まあまあ、そんなこと言わずに・・・」と鎮めるときには、手の甲側を見せながら陰の力で静める。
陰の代表、幽霊は、必ず手の甲を見せて出てくる。。。
この世の光と影、昼と夜、太陽と月、天使と悪魔、音楽でも長調と短調、協和音と不協和音が陽と陰を表しているわけですが、手にも陰と陽があることに妙に納得!
あっというまの30分が過ぎました。

会場を移しての懇親会では、華道家の吉田泰巳先生が司会をされ、軽妙洒脱なユーモアを交えながら、会を進行されます。
矢田立郎神戸市長さんが、今年のビエンナーレについてお触れになりながら挨拶され、90歳になられた版画家の川西祐三郎先生がお祝いの花束をお受けになりました。
静かな口調で語られる川西先生ですが、とてもそのお歳とは思えないお元気さには驚愕しました。画家には長生きの方が多い、と聞いたことがあるのですが、ファンタジー、インスピレーション、クリエイティブな精神、達成感、指先の動き・・・などなどの総合作用によってもたらされたものでしょうか。
音楽のみならず、書家、華道さまざまな分野の方のお話をお聞きしておりますと、共通する部分が多いことを感じます。絵画の色彩、構成、遠近感、明暗は、音楽にそのまま当てはまりますし、書における止めやハネ、流れは、ピアノのタッチにも共通します。
3人の声楽家の方が歌曲やアリア、カンツォーネを披露され、会場にブラボーの声が飛びました。
国立音大の卒業生の方と新校舎の話題になったり、
「神戸で一人、長唄をがんばってます」
という芸大の後輩に会うことも出来ました。
初めての参加でしたが、個性あふれる神戸の文化を担うみなさまのエネルギーを感じることができた晩でした。

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