神戸・ハンター邸

国の指定重要文化財・神戸市灘区にある旧ハンター邸にお伺いしました。明治２２年頃建築された住宅をイギリス貿易商のハンター氏が、明治４０年頃買い取り、中央区北野町３丁目の高台に改築し、その後、昭和３９年に現在地に移築されたそうです。

玄関の床にも、凝った幾何学模様が使われています。

マントルピース、シャンデリア、花模様のステンドグラスなど、当時の豪華な生活ぶりが伝わります。

邸宅内にピアノが2台、オルガン1台が置かれています。メーカー、製造番号、アクションの具合、ハンマーや弦の状態などを見せていただきました。オルガンは、音が出ない状態ですが、ピアノは、古き佳き時代の音がしています。このハンター邸で長くときを刻み、神戸の歴史を知る楽器たち。どのような方の指で奏でられてきたのか、、、ロマンを感じます。
修復可能性、メーカーや制作年代の特定も含め、楽器学教授のご意見もお聞きしながら、慎重に進めていきたいと思っています。