4月1日の入学式は、満開の桜とぴったりタイミングが一致し、晴天の中、最高の入学式日和となりました。
ヨーロッパのお客様をキャンパスにご案内したのですが、美しい桜に大感激のご様子でした。ヨーロッパの大学は9月から新年度が始まり、紅葉の美しい秋に入学式となりますが、日本では、もしかしたら桜の季節に合わせて新年度開始、、、ということになったのかもしれません。
国立音大キャンパス、春爛漫の一週間です。
国立音大では、新入生がスムーズに学生生活に入れるよう、基礎ゼミ期間が設けられています。教諭陣によるお話、コンサート、クラス授業、コミュニケーション・タイム、図書館、メディアセンター、楽器学資料館の体験、相談コーナー、レポート作成指導など至れりつくせりの体制ができています。
今年も音楽学の久保田慶一先生により、充実したプログラムが組まれ、4日には、大倉由紀枝先生、澤畑恵美先生、加納悦子先生、黒田博先生、久保田真澄先生らによって「フィガロの結婚」ダイジェスト版、5日には、ジャズの小曽根真先生による講演「音楽という言語」などが行われました。標準語で始めた小曽根先生、ノってくると ご出身の神戸の言葉に変わります。「ジャズピアニストにとって午前中に弾くのは拷問に等しい・・・」と会場を笑わせた後、演奏のプレゼント。「失敗を恐れるな」と新入生へのエールが送られました。
今日は、荒絵里子(オーボエ)、田中香織(クラリネット)、阿部麿(ホルン)、田作幸介(ファゴット)の各氏と一緒に、モーツァルト:ピアノと管楽のための五重奏曲K452 を演奏させていただきました。
異なる音色の管楽器4本が一つの響きとして重なったり、掛け合いをしたりする面白さが満載。モーツァルトがいかにそれぞれの楽器の特性を熟知していたかを証明するような作品です。オペラのアリアを思わせる節が次々に繰り出され、歌心にあふれた魅力的な器楽曲でもあります。
今回の5人。初顔合わせでありながら、「国立ファミリー」として一致団結!管楽器とベーゼンドルファーとの相性もよく、”新入生のためのハーモニー”を楽しく披露させていただきました。
後半は、大好きなモーツァルトのクラリネット五重奏曲(クラリネットは武田忠善学長、弦楽は長峰高志、青木高志、松井直之、藤森亮一の各氏による演奏)。舞台袖で聴きながら、天から降り注ぐようなモーツァルトの美しさに、あらためて酔いしれました。
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