モーツァルトの楽園

4月23日に住友生命いずみホールにおきまして開催されましたレクチャー&コンサート「モーツァルトの楽園」。音楽学の堀朋平さんと共に出演させていただきました。

折しも緊急事態宣言発令直前というギリギリのタイミング。新幹線に乗る直前まで「中止」「延期」「無観客」の可能性をも想定しながらの大阪入りでした。

新緑の季節、日差しに輝くツツジ。大変な状況の続く中、せめて音の世界で「楽園」を感じていただける演奏会にしたいと思いました。

調律の津田克己さんも、いずみホールの素晴らしい音響に大感激。
ホールの一番後ろまでポーンと響きが飛んでいく空間は、ベーゼンドルファーのウィーンナートーンを温かく包んでくれました。

客席の数を減らし、徹底した感染防止策が施された会場。ホールの皆様のご苦労と細やかなご配慮のおかげで無事開催されたコンサートでした。

堀さんは、4月に住友生命いずみホールアドバイザーに就任されたばかり。アドバイザー就任後、最初のステージとなりました。ベーズレ書簡の一部を原語で朗読されたり、連弾に加わってくださったり・・・。
モーツァルトの「楽園的要素」について、哲学的、美学的内容も含めながらユーモアを交えて解説。純粋に音楽に向きあう堀さんの言葉とともに、モーツァルトを弾かせていただいた濃い2時間となりました。

ピアノ・ソナタ第1番に始まり、最後は、ピアノ協奏曲第20番第2楽章。美しい旋律が、突如激しく暗い嵐に変わりますが、またもとの平安に戻っていく瞬間が感動的な曲です。
パンデミックを乗り越え、もとの平安に戻る日を願いながら、弾かせていただきました。

”モーツァルト時間”を共有してくださいました皆様、ご尽力くださいました皆様に心からの感謝を捧げます。

住友生命いずみホール 殿納 義雄支配人様と一緒に記念撮影。

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