福島チェンバロプロジェクト

八王子の楽器製作家、山野辺暁彦さんの工房にお伺いさせていただきました。
写真奥にあるオルガンを練習させていただくために伺ったのですが、ちょうど手前のイタリアンチェンバロが出来たばかり!とのことで、触らせて下さいました。
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完成後、最初の弾き手・・・というのは、緊張の瞬間です。
スカルラッティなどイタリア作品を弾かせていただきました。
このチェンバロの響板に使われているのは、東日本大震災で傾き、取り壊しとなった福島市本町のお知り合いのお宅の天井板だそうです。旧家に使われていた木材は、なんと1866年以前の木だそうで、充分に乾ききって、明瞭な発音で奏でてくれます。
いわき市立小名浜第1中学校、磐城高校で少年時代を過ごされた山野辺さんによって素敵なイタリアンチェンバロとして蘇った福島の旧家の木材!こんなプロジェクトが多く進めば、「廃材」とか「瓦礫」という言葉自体がなくなるのかもしれません。
このチェンバロは、Iwakiフレンズプロデュースのいわきフレンズ体験工房Vol.5で、福島にお披露目の予定です。
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山野辺さんは、文明の力に背を向けた生活を実践しておられ、クーラー、車、テレビ、冷蔵庫も使いません。猛暑の中、八王子の山あいから吹く風が、唯一の涼!皆が、山野辺さんのような生活をしたら、地球温暖化は緩和されるのかもしれません。
たくさんの若者を育てておられ、優秀な古楽器奏者を育成され、バレーとのコラボにも活動を広げておられる山野辺さんとは、クラヴィコードとの出会いをいただいて以来の長いお付き合いです。
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山野辺さんの活動は、YOUTUBEにもアップされています。
Una Passeggiata d’Organo

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