「良いピアノ」って何?

4月18日、としま区民センターで開催された調律師&ピアニスト徹底対談(主催:一般社団法人日本ピアノ調律師協会 関東支部)に出演させていただきました。

玉川育哉さんが調律師としてのお立場から「良いピアノ」について語られ、私は演奏者の視点でお話ししました。司会は全日本ピアノ指導者協会の實方康介さん。

対談に先立ち、ピアノの歴史おさらいコーナーを担当。

まずクラヴィコードでバッハを弾き、スクエアピアノでの映像もご覧いただきながら、誕生から現在のピアノまで、300年以上のピアノの歴史を40分に集約。喋り尽くすのはほぼ不可能とは言え、話し忘れてしまったことも多々ありすみません!でもピアノのプロである調律師さんとピアノの先生方が対象の催し。釈迦に説法だったのでは?!

ただ驚いたのはクラヴィコードの繊細な音に対し、一番後ろの席の方々までが静かに耳を傾けてくださったことです。耳のいい人の集まり!を実感しました。

前もって行われていた「あたなにとって良いピアノとは?」というアンケート結果も発表。ずばり「弾きたい音が鳴る」「反応が良い」という即応性を挙げる方が多いのは予想通りですが、同時に「丁寧に弾きこむことでよいピアノに仕上がる」というピアノ愛を感じるコメントもあり、興味深い結果でした。

質疑応答コーナーでは「メーカーによる違いをどう感じているか」「黄金時代のピアノに比べ現代のピアノは個性を失ったか?」という突っ込んだ質問も。できる限り”本音”と”実感”で。。。でも言葉にするのは難しく、うまく伝わったかどうか。

いずれにしても調律師さんあってのピアノ奏者。最後に感謝の言葉と演奏でお開きとさせていただきました。

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