松方幸次郎 夢の軌跡

早起きし、たまった家事を済ませた後、午後からは神戸市立博物館で松方コレクション展を鑑賞。
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神戸開港150年を来年に控え、プレイベントとして開催された大規模な展覧会!日曜日とあって沢山の美術ファンで賑わっていました。素晴らしいと思ったのは、多くの親子連れの方の姿が目立ったことです。子供と手をつないで絵を鑑賞するお父さん、絵を見ながら子供と静かに語り合うお母さん、、、。そして、じっと絵を見つめる子供たち!
絵画作品に幼い頃から親しみ、休日のひととき芸術鑑賞を楽しむ中で、きっと豊かな感性が育っていくことでしょう。
松方幸次郎氏は1865年生まれ。川崎重工業株式会社、神戸新聞社の初代社長として近代日本の発展に尽力した実業家でもあります。
20世紀初頭に氏がヨーロッパで収集した美術作品1300点が金融恐慌で散逸。その後、第二次大戦の戦火を逃れた370余りが寄贈返還されたそうです。
今回の展覧会は、国立西洋美術館はじめ各地で所蔵されている作品、そして戦後フランスに留め置かれた19点のうちロートレックの《庭に座る女》はじめ5点も神戸の地で公開されました。
上野の国立西洋美術館は私の好きな美術館の1つで、学生時代、授業の合間によく見にいきました。鑑賞後モネの絵画を思わせるカフェでゆっくり時間を過ごしたことを思い出します。今回、国立西洋美術館から来ているロダンの《永遠の青春》を見ると懐かしさで胸がキュンとなりました。
松方幸次郎氏とモネのツーショット写真、明治31年の神戸港築港関係資料などを見ながら、美に取り憑かれ日本にヨーロッパ美術を紹介した松方氏の偉大な業績に思いを馳せたひとときでした。
「フランスから見た松方コレクション」のコーナーではコロー、ドービニーなどのフランス絵画を展示。ヨーロッパにいるような感覚で美術館を後にし、旧居留地を散策。
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明治5年の水路跡を見たり、
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ルイ15世が愛した伝説のコーヒー、ブルボンポワントゥの繊細で優しい味わいを楽しみました。
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松方コレクション展は、11月27日まで開催中です。

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